ここ十数年、日曜の朝は「あ、『ワンピース』がある♪」というのが楽しみである。
本作品が世界的に人気なのは荒唐無稽な人物造形と世界観、もあるのだが、
「あ、また出た。」
ゾロが疲労困憊のルフィに向い、「どれだけ全力疾走してきたんだ、おまえ?」(だったかな」と言ったのに対しルフィ君、
「オレは、いつだって全力だ・・・」
いい言葉だ(笑)。
まあ、世の中色々としんどいのでゆる~く生きていくのが一番なんですけどね。
「ワンピース名言集」があるくらいで、初期のエピソードで強気だったナミが泣きながらルフィに「助けて・・・」と言うとルフィが一呼吸置いて、
「当たり前だ!」
と叫ぶところとか、
かの有名な「オレはひとりじゃなんにも出来ない自信がある!」とか、
どのエピソードだったか、「あいつの過去がどうしたこうした」の話でルフィが
「興味ねえ。寝る!」
とバタンと倒れて寝たり、いろいろあるのだが、
私の一番好きなセリフはわりと最近の「ホールケーキ・アイランド編」。
サンジが愛想づかしをされようとルフィ君を蹴るのだが、蹴られまくったルフィ、ぼろぼろと泣きながら、
「オレを蹴って痛いのは、おまえの心だろうが!!」
・・・
ノックアウト。
わたしは、「辛かった頃の自分をなかったことにする人」が嫌いである。
「貧乏だし、非正規雇用だけどあったかくっていい人たちだな」と思っていた男性が大学助教授に採用された途端、上から目線で説教してくるようになったので嫌になった。
次の仕事が決まらず、「失業保険のもらい方を教えてくれ!」と半狂乱になっていたのはどこの誰だ。
その後、頼みもしないのに「教授就任の御挨拶」が郵送されてきたのには参った。
数年たってふと検索すると、個人のHPが出てきており、「身分:大学教授」と記載されてあったので倒れそうになった。
ワンピースが人気があるのは、ルフィが「人の心の痛みがわかる」天才だからである。
さて、次はどういう話かな。
わたしとしては、プリンちゃんとサンジくんの再会を待ちわびているのだが。