先月精神的に辛いことがあり、どうしても乗り越えられない。
なのでリスキリングやら中国語アプリやらを毎日詰め込んで何も考えないようにしている。
ふとしたことで標題を思いだした。
山田花子、というとお笑いを思い出す人が多いと思うが、統合失調症で早世した(ビルの屋上から投身自殺)した異色の漫画家の日記などを死後、両親が編集したものである。
この人の生きづらさは中学時代にいじめに遭ったことのようで、どうしても他人の視線を気にしすぎてしまい(こういう人間を見つけると、すぐに喜んでまたいじめのターゲットにするのが人間の嫌なところ)、道化のように振舞ったり、自己否定をすることをやめられない。
教師である母の厳しい教育指導や両親に愛されている(と思っている)妹へのコンプレックスも乗り越えられない。
(しかし、バイト先で酔っ払って寝ている時、店長?が蒲団に入ってくると、「やめてよー。おかーさん、おかーさん」と叫ぶんだよね、)
苦しんだ末に自死を選んだ娘の才能を父親は高く評価しているのだが、わたしが胸を打たれたのは母親の随筆。
駅でたたずんでいるところを通報されて引き取ってから、母親である自分を罵り、やがて警察から通知を受けて娘の遺体を見るまでが淡々と語られており、「長い一日だった」で終わっている。
自分へのあからさまな非難を敢えて出版した、母親の気持ちはどのようなものであったろう。
作品は少し読んだが、まず絵が異色であり、内容も身を切られるように「生きていることは辛いことばかり」。
写真を見ると笑顔がすごく愛らしい美少女である。
惜しい人を亡くした。
興味がある人はどこかで読んでみてください。