クリプトマニア・「窃盗癖」に興味をもって選んだ本だったが。
対象を女性に絞っているせいか、今いち原因がよく理解できなかった。
興味深いのは、女性の場合、窃盗癖と過食症はよく結びついているそうで。
「吐くために食べる大量の食べ物を盗む」ことがよくあるそうである。
スーパーで一心不乱に大量の食品をバッグに詰め込み、「ちょっと、ちょっと」と警備員に肩を叩かれても、
「うるさいわね、今忙しいんだからほっといてよ!」
という。
以前ご紹介した(っけ?)髙橋かおりさんの『過食日記』によると、
「あとで吐くから大丈夫。だから食べなきゃ。全部食べなきゃ」
「あっもうこんな時間、大変だ、過食始めなきゃ!」
「食べなきゃ、食べなきゃ、全部食べなきゃ」
と食べることが「義務」になってしまう感じであった。
女性の場合、「真面目すぎる」のが原因なのかな?
痛ましいのは、治療中自死してしまった女性がいらっしゃるそうで。
今回男性については書かれていなかったが、多分対極にあるのが「高齢者独居男性」の万引きである。
「コーヒーが飲みたいなー、と思ってコンビニに入り、そのままお金を払わずに出てきてしまう」のは、「社会や職場・家庭から孤立してしまい、社会のルールから逸脱してしまうから」だそうです。
本書も、「とにかく、人を社会から取りこぼさないことが大事」と結論付けているように思えました。
*あ、わたしは「今お金ないから、まからへん?」とネゴる方の人ですからね。