派遣元で無料受講している「リスキング講座」の合間に一冊読めてしまう自分が怖い。

 

これ、大好きなシリーズです。

JRの鹿児島本線の門司港駅にあるコンビニ「テンダネス門司港こがね村店」の店長さんは、「あてられずにはいられない魔性のフェロモンの持ち主」(「登場人物紹介」より)。

 

どこがどうすごいのかというと、親衛隊のおばさま達が常に周りを取り巻いており、初めて会った人は

「な、な、なんなの、この人?」

と驚く、フェロモンだだ漏れの男性なのだ。

 

店員の太郎くんに言わせると、「天性の人たらし」で、店で騒ぎを起こしかけた女性達に向かって、

「こんな素敵な人たちから哀しいことばを聞きたくなくて」

などとさらりと笑顔で言ってのけ、相手を赤面させて退散させてしまう。

 

パートの店員のおばちゃん光莉(みつり)さんはそんな彼のもちろん大ファンで、こっそりWEBで『フェロ店長の不埒日記』という漫画を掲載している。(おい、著作権の侵害・・・というより、肖像権の侵害にはあたらないのかい)

 

この店長さんの名前が「三彦」で、よく出入りしている野郎系強面の「なんでも野郎」の「二彦」さんとは実は兄弟である。

これに「2」では「樹恵琉(じゅえる)」ちゃんというとびきりの美少女の末娘が出てきて。

 

2,3があって5(じゅえるちゃん)がいるということは、当然1,4もいるわけで、最後の方に長男はなんだか南米あたりをふらふらしているらしい・・・という、「どういう家族構成だ」。

 

という舞台設定なので、当然店長さん兄弟の行動と光莉さんの密かな突っ込みだけで十分楽しく、「ああ、門司港駅に住みたい」と十分に思えるのだが。

 

残念ながら今回、店長はあまり出てこなくて、「ツギ」さんこと二彦さんの昔の恋バナをめぐる人情話である。

いや、店長、最後に大活躍(?)はするんですけどね。

 

人間って、「好き」だけで生きていけるんだなあ。

ああ、わたしも誰かを推してみたい。

 

「4」を期待しています。