最近、無職をいいことに夜は10時半には就寝、途中何度か目を覚まして「これでいいのだろうか」と思いつつ、「いいのだ、きっと」と気が付けば7時半まで眠り呆けているわたしである。

 

なので、11時過ぎに始まる「おっさんずラブリターンズ」も、「きのうなに食べた2」も当然録画で見ているのだが、標題のこのドラマだけは10時からだし、「なんだか、面白そうな気がする」と生で見てみた。

 

1986年(わたしが東京で働き始めた年である)に生きるおじさんがなぜか2024年にタイムスリップし、

「受動喫煙!」「やだ、バスの中で煙草吸ってる!」

「パワハラだ!」

「セクハラだ!」

と大騒ぎされて、

「なにこれ?どうして皆騒ぐの?それと、皆が持っているあの光るの(スマホのことである)なに?」

「なんで、皆耳からうどん垂らしているの?」(いや、1980年代でもイヤホンぐらいはあったと思うが)

とうろたえる話である。

 

同時に、逆に2024年から1986年にやってきた高校生のおぼっちゃんはおじさんの娘に一目惚れ。

「昭和にいたい!」と叫ぶ。

 

後半はなぜかミュージカルになる。

「女子社員に『プレゼン頑張れよ』と言った=精神的に圧をかけた」と責められている若手男子社員に、

「なんで会社休んだ方を庇って、励ました方が責められるわけ?」

「話しあいましょう~♪」と歌い出す。

 

ここの部分だけはおじさんが正しい。

 

だって、「プレゼン頑張れよ」ってシーン、最近のテレビドラマでよく見るけど、要するにやっていることは「小学校の発表会」の続きでしょう!取引先へのコンペの、1億、2億がかかっているプレゼンなら話が別だが。(その前に、そんなもの一介の女性社員にやらせる訳がない)「社内、あるいは社外へのちょっとしたプレゼン」ぐらいなら、わたしも散々やりましたよ。

 

でも、あったなあ、「つまらなそうに仕事をしているのを注意された新入社員が、『パワハラだ!』と叫んで人事部に駆け込んだ事件」。

 

結局、このドラマの中では被害者?の女性社員が「構ってほしかったの~♪」とやってきて丸く収まるのだが。(ああ、面倒くさい女<ため息>。)

 

おじさんは叫ぶ、「こんな未来を作るために俺たちは働いていたわけ?」

 

えっと、その前に「未来の自分はどうしているのか」は気にならないのかなあ。

 

古くさく、パワハラ、セクハラ、コンプライアンスもろ違反、でも・一理ある・・・のドラマが続きそうで、最後におじさんの考え方がどう変わるかが楽しみである。

 

そう、「新しいものがいつも正しい」とは限らないんです。

人生も社会も、いつだって試行錯誤。

 

さあ、(無職だけど)明日からまた一週間、金曜の夜はこのドラマが待っている!