これはもう観たかもな、と思って録画したのだが、初めての映画でした。

 

黒人故に文学の才能があるものの、前途は暗い少年が出会ったのは一作きりで隠遁した超有名小説家。

これが、ショーン・コネリー・・・ということは、一波乱ないわけがない。

 

ショーン・コネリーは「アンタッチャブル」でもなんでも、「何をやってもショーン・コネリー」な人なのだが、それでいいんです。「ロビン・フッド」なんか、最後の最後で3分の登場で全部持って行ってしまいましたからね。

 

彼がなぜ一作きりの作家となったのかは後半明かされるのだが、彼は「兄が死にかけている時、看護師が自分に向かって『あなたの作品を読んで感激しました』と言った」。間接的に家族を死に追いやった自分が許せなかったのだ。

(この看護師もひどいなあ、と思う。家族が死にかけている人にかける言葉ではないではないか。看護師辞めなさい!)

 

少年は小説家の指導を受けて小説の才能をめきめき開花させるが、「出る釘は打たれる」というのか、若者とか、黒人とか、外国人とか、マイノリティに厳しいのはどこの社会も同じのようで。特にアメリカは「自由の国」とか言われているが、未だに続く男女差別、黒人差別などを見ると「どこがやねん」と突っ込みたくなるのだ。(本日のオンライン英会話で、若いフィリピン人が「アメリカに行きたいけど、心配なんだよね」とポツリと言った。「黒人とかヒスパニックに比べたら、アジア人はまだ差別されていない方だから大丈夫だよ」と励ましたが。)彼は「盗作」の疑いで窮地に立たされる。

 

そこで登場するのがショーン・コネリー・・・と、これ以上はもう言うまでもないね。

それでも頑張る保守派頑固じじいを打ち負かすのは仲間達(生徒達)の歓声である。「ここらへん、アメリカだなあ。」

 

そう言えばショーン・コネリー、最近見ないな・・・と思って調べたら、3年前に亡くなっていました。

 

惜しい人を亡くした・・・。

永遠に輝く「20世紀から21世紀の名優」です。