「しまったー。図書館、『書庫整理のため1週間休み』だった!」

しばらく、読む物がありません(汗)。

 

古いBSの西部劇を見ているが、西部劇というのは60年代以前のアメリカで作られたものなので、女性やインディアンをステレオタイプに描いていていまいち面白くない。

 

標題はウン10年前に見たものですが、その点でかなり異色の映画でした。

 

東部の男が西部の娘と婚約し、彼女の牧場へやって来て、水源を巡る2つの家族の争いに巻き込まれる。

彼にとって、これはかなり馬鹿馬鹿しいシチュエーションである。

「ちゃんとビジネスで話をつければいいじゃん」と私も思った。

 

同時に、彼は婚約者を密かに慕っていた牧場の若者にも絡まれるのだが、相手にしない。

これに金髪美人の西部娘の怒りが心頭。

「どうして、わたしのために戦ってくれないの?」

 

彼は彼で、こっそり若者を明け方に呼び出し、「誰も見ていないところで決着をつけよう」と殴り合って勝つのだが、二人ともそれを口外しない。

 

だって、彼にとってはそんな、「メンツのための戦い」なんて馬鹿馬鹿しいから。

殴り合って、相手の気が済めばそれで良かったのだ。

 

彼の気持ちは水源の持ち主である、婚約者の親友へと急激に傾いていく。

彼女もまた「争いなんて嫌だから、どっちにも譲りたくない」という考えだったのだ。

 

最後、片方に捕まった親友の娘を救いに行く彼の背中に婚約者は「わたしのためには戦ってくれなかったくせに!」と叫ぶ。

恋敵、「いや、おれたち、ちゃんとやり合ったんですよ」

婚約者、「・・・じゃ、どうしてそれを言ってくれないのよ?」

大事なのは「メンツ」なのに。

 

敵地に乗り込んで彼は叫ぶ。

「もとはあんたたち二人が下らない見栄の張り合いで始めたことだ。あんたたちが決着をつけろ!」

 

ずっと争っていた一家の長たちはどうも共倒れになったらしく、

 

最後、馬に乗った主人公と婚約者の親友の娘が手をつないで去って行くところで話が終わる。

この二人は同じ考え方、同じ価値観の持ち主だから、きっと結ばれてうまくいくことだろう。

 

*****

 

半世紀近く、ずっと付き合っていた友人と先週、悩んだ挙げ句に決別することに決めました。

「価値観の違い」について行けなくなったのだ。

 

「一匹狼」を自認する私としては、彼女がいつも得意そうに勤め先や所属団体のことを固有名詞で(*たとえば、「ウチの会社ってさあ、」ではなく、「三井物産では」を1時間に何十回も繰り返す)プライベートでも言い立てたり、「会社から出た政治家」の写真をLINEで送りつけてくるのに耐えられなくなった。

 

「自分の身内でもない政治家の写真をわざわざLINEで送ってくるのって、意味不明・・・」と、とある人に言ったら、「要するに、自慢したかったんじゃない?」と言われて合点がいった。

 

そうか、「自慢」だったのか・・・。

自分の値打ちを所属している団体や職場で決めるのって、ちょっとわたしには理解不能な感覚なのである。

 

今日はこれからコロナワクチン接種。

コロナ、やったんですけどね、2ヶ月前(泣)。