認知症のお爺さんがだんだん何もわからなくなっていって、ゆっくりと弱っていってそして亡くなる話です。
巻き込まれて戸惑う家族の姿が描かれている。
悲惨な話なのに、淡々としていて悲壮感がない。
「惚ける」って、どういうことだろう。
わたしときょうだいはそれぞれ単身者なので、お互いにお互いが「認知症になった時」のために自由にお互いのお金を使える介護保険に入っている。
「二人とも認知症になっちゃったらどうなるんでしょうね?」
「その時は、ご親戚のどなたかが使うということで。」
夜は施設にいる父親と話をした。
昔の世代の人だから、結構な年金をもらっているのだが、それでもまだ足りないという。
ああ、日本ってどうなっちゃうんだろう(嘆息)。
で、惚けていってしまう当人にとっては、読んでいて、
「なにもわからなくなって死んでいくのもいいかもしれない」
そんなことを思ってしまった。
あと20年、30年たて、友だちも家族も皆亡くなってしまって、
辛かったことは全部忘れてしまい、楽しかった思い出だけを抱えて生きるようになる。
そんな人生の終わり方もいいかもしれない。
(周囲には悪いけれど)。
2日も仕事を休んでしまった。
さて、明日ぐらいは仕事してみますか。