現在、羽田圭介を追っかけています。
高校生で文藝賞を受賞した時、
「すごいな」
とは思っていたけれど、読んだことはなかった。
興味を持ったきっかけは、朝日新聞の「投資」についてのインタビュー記事を読んで、
「この人、私とお金の価値観が同じだ・・・」
と思ったから。
要約すると、彼の投資に関する見解は、
「あまり『投資』『投資』と若い頃から言うのはどうか。
お金は、使うべき時に遣ってこそ意味があるものではないか。」
私は今まで、随分「無駄遣いをしたな」と思っています。
家賃(「ローンを組んで買えば自分のもの」)、
ジム、旅行、お菓子。
「全部我慢すれば、家の1軒ぐらい買えたのかも。」
でも、後悔していません。
私は、「若い頃は、借金をしてでも遊べ」という意見に同感しているから。
物語は、
「年収250万の若い女の子が、投資に夢中になって、友達を全部失ってしまう。
彼氏も失いそうになって、・・・」
で、どうしたかというと、それは読んでから。
最後だけ書くと、買ってもらったスマホの充電器を
「いくらですか?」
と払おうとすると、
「あなたの持っている、その貝殻でいいですよ。」
と言われ、
「ものの価値って、なんだろう・・・」
と、じっと考える。
なんだか、明るい結末でした。
他に興味を持ったのが、「ムラ」というカルト集団みたいなのが描かれているのだが、
それは知らない人が読むと
「オウムみたいだな」
と思うのだろうけど、
私は作品の中にちらりと出たヒントで、
「これは、連合赤軍事件のことだな」
とピンときた。
若いから連合赤軍事件については知らないはずなのに、
よく調べたなと思いました。
「兵士たちの連合赤軍」も「読んでみたい本リスト」に入っていますので、
いずれ読んだらここにアップしたいと思っています。