弱小翻訳会社にあの有名人から取材依頼!
B社「突然すみません。当方、各分野で活躍されている経営者を紹介するWEBマガジンでございます。御社のホームページを拝見し、ぜひ取材させていただきたくお電話申し上げました」
む「はあはあ。うかがいますけど忙しいので手短にお願いします」
B社「インタビュワーは元サッカー日本代表のJJJ SSSSさんで、近々そちらへお邪魔させていただきたく」
む「え、あのJJJが?!あらそうなんですか!私サッカー関係の仕事してるんですよ~」
B社「それはちょうどいいですね!ものすごく盛り上がるインタビューになると思いますよ!」
(その後10分以上、B社から大いにヨイショされながら質問や説明)
(その間、半分うわの空で元日本代表選手と意気投合する自分を妄想。さっそく家族に教えてやろう、公開されたらFacebookやブログで大いに自慢してやろうとニヤニヤしながら超乗り気で応対)
む「わかりました。狭苦しいところで恐縮ですが、よろしくお願いします!」
B社「あとインタビュー掲載後なんですけれども、いちおう管理費ということで、1年間の掲載期間中、毎月1ページにつき9000円をいただくことになります」
む「はっ、はい??」
確かに話がうますぎた。のちに調べてみたところ、これが媒体だった。
「取材」しかも有名人による取材の依頼ということで舞い上がらせておいて(僕も気持ちよーく舞い上がらせていただきました)、最後の最後で「お金かかるけどね」と言ってくる。それって取材というか「広告」だよね。
やはり同じような電話がかかってきた人たちがたくさんいるようで、こういうのを「取材商法」と言うらしい。こんな「詐欺」はけしからん!と怒っている人たちも多い。
僕は決して詐欺だとは思わない。料金も含めて一通り説明した上で、実際に有名人を使って取材し、実際に(どれだけのアクセスがあるのか知らないが)まともなサイトにちゃんと掲載しているわけだから。実態は広告なのに「取材」という言葉を使うことで虚栄心をくすぐり、ガードを下げさせるというのは確かに巧妙で、卑怯とさえ思える。けれど、これは「広告」なんだとちゃんと本質を見抜いた上で契約するのなら、何ら問題ないと思う。
有名人が自分のところに取材に来て、プロに書き起こしてもらったものがインタビューとして掲載されるわけで、それが月々9000円なら決して高くはないのでは?
ただ、1ページのインタビュー記事というのを見てみると、正直ショボい。そして有名人との2ショットを載せようとすれば、2ページ以上必要なようだ。きっと当日「いやー素晴らしい内容ですから4ページにましょうよー」などとまたしても虚栄心をくすぐられながら言われ、有名人にもプッシュされるに違いない。4ページにすると月々3万6000円、年間40万円以上の管理費(向こうは決して「広告料」とは言わない)となる。
サイトを見れば分かるように、大半のチョロいカモたち、じゃなかった、ご立派な経営者の皆様方は、3~4ページにしてもらっているようだ。これはネット上で聞いた話で真偽は分らないが、こういうのに載ると、似たような媒体からじゃんじゃん連絡があるらしい。
サイトを見れば分かるように、大半のチョロいカモたち、じゃなかった、ご立派な経営者の皆様方は、3~4ページにしてもらっているようだ。これはネット上で聞いた話で真偽は分らないが、こういうのに載ると、似たような媒体からじゃんじゃん連絡があるらしい。
いや別にそれだって良いじゃない。その費用に見合うだけの効果はあると判断して取材を受けたなら。そういう冷静な判断を下すことなく、流されるままに掲載されたというなら経営者として失格だろう。けど、年間40万円を支払うだけの効果がある、またはその有名人と会って話ができるだけでも元は取れると考えたなら、全然問題ないと思う。
ただねえ、広告で稼げない(それほどアクセスがない)から取材対象からお金をとるわけでしょう?ということは広告媒体としての価値っていったい......
ただねえ、広告で稼げない(それほどアクセスがない)から取材対象からお金をとるわけでしょう?ということは広告媒体としての価値っていったい......