夢の実現をサポートします
筋膜リリースセラピスト、柿沼秀樹です。
アキレス腱炎(achilles tendinaitis)やアキレス腱周囲炎(achilles peritendinitis)は治りにくいスポーツ障害のひとつです。
ランナーに多いのですが、サッカーやバスケットボールなどの走るスポーツでも発症します。
うちの次男(現在21歳)も中学1年の時にサッカーで左のアキレス腱周囲炎をやりました。
もう詳しく覚えていませんが、2カ月くらいかかったと思います。
そして、高校に入学した時に練習量が増えたせいか再発しています。
この時は親元を離れて金沢の高校へ行っていたので、ものすごくもどかしい体験をしましたね。
痛いけど練習できなくはない
休んでいるとレギュラー争いから置いて行かれる
気持ちは焦る
つい練習や試合に出てしまう
なんてことを繰り返して長期化してしまうケースが多いのではないでしょうか。
アキレス腱炎とアキレス腱周囲炎の違いをご存知でしょうか。
アキレス腱炎はアキレス腱そのものに炎症が起きるもの
アキレス腱周囲炎はアキレス腱を覆っている膜(パラテノン)に炎症が起きるもの
炎症の起こっている組織が違うんですね。
とは言ってもどちらも発症していることが多いので、区別するのは難しいのです。
発症のきっかけはオーバーユース、使い過ぎです。
アキレス腱やその周りの組織は、僕らが走ったりジャンプしたりすることで、日常的にほんの少しだけ傷つき(細い繊維が切れたりし)ます。
普通は一定の時間があれば修復されて元通りになります。
でも、運動量が増えたり、休養する時間が十分でないと傷が再生されないまま次の損傷が起こってしまいます。
これを繰り返していると炎症が広がって痛みや動きの制限が生じるのです。
先ほども触れましたが、アキレス腱炎とアキレス腱周囲炎は長期化や再発しやすい傾向があります。
理由は少し良くなってくると、なんとか競技復帰できてしまうからだと僕は考えています。
走りたい!
プレーしたい!
早く復帰したい!
その気持ちはよーく分かります。
うちの息子もそうでしたから。
でも冷静になってくださいね、炎症の長期化や再発は組織の質を変えてしまう恐れがあります。
瘢痕化(はんこんか)と言って、アキレス腱やその周りが分厚くなってしまうのです。
一度そうなってしまうとなかなか元のようには戻りません。
そうなる前にできるだけ短期間で完治する必要があります。
治療法としては
・運動を控えて安静にする
・アイシングをする
・消炎鎮痛剤(ステロイドやボルタレン等)
・足底板(インソール)
・テーピング
・サポーター
・電気治療
・マッサージ
・ストレッチ
などの選択肢があります。
アキレス腱に負担をかける要因の一つは「ふくらはぎの硬さ」です。
ふくらはぎの筋肉が緊張して縮んでいるとアキレス腱は引っ張られてしまうのです。
ふくらはぎを弛めるためにマッサージやストレッチをするのですが、なかなかスパッと改善しないことが多い。
やはり、ふくらはぎが固くなってしまう原因があるからだと思います。
当院は、その原因こそ「筋膜」だと考えています。
なぜなら、アキレス腱炎・アキレス腱周囲炎は筋膜への施術で良くなるから。
もちろん、全てが改善できる訳ではないですけど。
「筋膜」とは筋肉を包んでいる膜のこと。
そして、筋肉を一つに束ねる働きがあります。
言ってみれば、筋膜は筋肉を収めている容器のようなもの。
入れ物(筋膜)が歪んでいたらいくら中身(筋肉)をほぐしてもまた、入れ物の形に戻っていってしまいます。
だから、筋肉へのアプローチだけでは治りにくいし、再発しやすいのです。
短い期間で根治を目指すなら筋膜へのアプローチが有効だと思います。
うちの息子の場合も筋膜への施術を知っていれば、もっと早く復帰させてやれただろうと悔やまれます。
そして、高校入学間もない大事な時期の再発も防げたのでは、とも思ってしまいます。
もう息子はサッカーをやめてしまいましたけど、競技に打ち込める時期ってそうは長くないんですよね。
スポーツを真剣にやっていれば、その分故障のリスクは高くなります。
筋肉や筋膜、靭帯、腱などの柔らかい組織(軟部結合組織といいます)は、日々損傷と再生を繰り返しています。
それはごく自然なプロセスなのです。
ただ、損傷に対する再生(修復)が間に合わなくなってくると、故障の原因になってしまいます。
それを防ぐには栄養面も含めた日頃の自己管理やケア(治療など)が大切だと思います。
試合に勝てるかどうか、レギュラーになれるかどうかは置いておいて、怪我で練習さえできない我が子を見守るのはかなりしんどい体験でした。
学生時代はとても貴重な時期です。
その時に何かに打ち込むことは、その体験を通して人生を豊かにしてくれるでしょう。
怪我の体験であっても、長い目で見ればプラスになると思います。
うちの息子もそうでしたから。
それでもやっぱり、怪我に苦しむよりも「思う存分プレーして欲しい」と思ってしまいます。
長引くアキレス腱炎・アキレス腱周囲炎には、筋膜調整をご検討ください。
柿沼指圧整体院では、筋膜マニピュレーションという筋膜のバランスを整える施術をしています。
こちらは筋膜マニピュレーションの受けられる病院リストです。
もし、身の回りにお悩みの方がいらしたら、筋膜マニピュレーションという選択肢もあることをお伝えください。
ひとりでも多くの方がお悩みから解放されることを祈っています。
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