数日前にやっと読了しました(松岡和子さんの訳によるものです)
それが登場人物がたくさん出てきて複雑。
前半は去年に読み、その後、一休みして後半を今年になって主に読んだせいか、あれ、この人って?という場面も(苦笑)
分かりづらくなる原因の一つはもちろん登場人物が多いこともありますが、基本的に爵位の呼称と本名とは別ですし、後に王様になってしまったり、と呼称が複雑なせいもあるのかなあ(;^_^A
後にヨーク家とランカスター家を統合してチューダー朝を興すヘンリー7世も、元はリッチモンド伯(ヘンリー・チューダー)ですしね・・・
日本の江戸時代に置き換えると、例えば、松平伊豆守信綱(家光時代の老中)という方は、伊豆守と呼ばれたり、信綱公だったり、ニックネームの知恵伊豆と呼ばれたり(笑)
これ以下、多少、ネタバレの恐れがあるかも?です(m--m)
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それでおおざっぱに分けると、
(1)権力を求めた、
グロスター公、ヨーク公、リチャード(後のリチャード3世)、王妃マーガレット
(2)色欲に走った、
サフォーク、エドワード(ヨーク公の息子、後のエドワード4世)
(3)殉教を求めた:
ヘンリー6世、ジャンヌダルク
ということになりそうです
一見、純真無垢に思えるヘンリー6世もまた、世俗を離れたいという欲望(あるいは業)を持っていたという解釈は、本を読み通してみるとその通りだなと納得できました(上川さんがインタビュー で巧く答えてらっしゃいます)
そして、夫亡き後、その土地を取り戻したいと懇願に来たグレイ夫人をその場で誘惑するエドワードをはじめ、イギリスには困った王様も大勢いたようですねえ、トホホ(後のヘンリー8世もそのいい例でしょうね(・・;))
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また、続々と雑誌にも掲載 されるようです
特に「すばる」(松岡和子先生・河合祥一郎先生インタビュー 2月6日発売)
は、あの3部作がどんな風に圧縮されて6時間になるのか知りたいので興味深いです。