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iM@Sとかなんとか(仮)

アイドルマスターSSとか駄文をのっけてます。←とか書いてても、ちっとも更新していないので「サイドストーリー」と言うタイトルはは取り下げました。最近のメイン記事はニコマスの紹介記事が9割を締めています。



 未プレイキャラと言うこともあって、ほのの中ではそれ程愛着のないキャラクターではありますが、このPVは良いです。

 たいへん良いです。

 それにしても、ここ最近、ニコマスも一時ほどの盛り上がりを見せなくなってしまっている様に感じるのは、ほのの気のせいなのでしょうか。ノベマスや架空戦記ものに固まっている様な気もします。いえ、PVはPVで毎日毎日制作されては投稿されているのですけれど、なんでしょうね、やり尽くされた感が出ている気がします。大御所さんの新作も余り出て来ませんし。別にAEなどを使った技術水準の高いど派手なものでなくとも、愛情の注がれた作品はやはり良いものです。

 そんなところで、超有名大御所Pである慈風Pの最初期の作品でも。



 チェインがなくとも、やはり感性豊かな人は、技術に関係なく良い物を作りますね。技術博覧会的なものもそれはそれで好きですか、作りたいものを作りたい様に作られた作品は、それだけで観ていて楽しいです。
 ブログに書かれていましたが、ボチボチ制作も進行しているようです。楽しみに待ちましょう。


※初見はコメント機能を切って視聴することをお勧めします。

 無能P作品に次ぐ、ほのの立脚点です。暇が出来たので、また最初から見返しました。
 やはりダメですね。何度観ても同じ場面でボロボロになってしまいます。
 この作品を一言で言い表すのなら。敗者の美学と言ったところでしょうか。多くは語りません。是非とも作品をご覧になって、ご自分で感じてみて下さい。

 SSを書く以前から、小説ゴッコはやっていました。その経験から技術的な視点でこの作品を観ると、改めてその構成力、演出の高さなどが伺えます。こう言った作品を作る人が在野にいると言うことに驚かされると共に、こう言った形で巡り会えたことを本当に嬉しく思います。
 そしてなにより。
 アイマスファンの多くが、キャラクターに違和を感じることなく作品を楽しめる再現性と、多くの作り手の様々な解釈を許容する公式設定の深さに、言い様のない感動を覚えます。

「みなさんがわたしの物語の登場人物であると同時に、わたしもみなさんの物語の登場人物なのだと」(ネタバレコメント)。

 これほど作り手と受け手の両方から愛されることによって育っていくキャラクターも、居ないのではないかと思います。

 ほのに同じくらいの技量はありませんけども、楽しみを分かち合うことは出来ます。ほののSSはあくまで"ほのの千早""ほのの春香”ですけれど、それもまた千早であり春香であることに変わりはないのです。
 きっと。
「その1」 「その2」 「ある日の風景 その1」 「その3 1/2」 「その3 2/2」 「ある日の風景 その2 1/3」 「ある日の風景 その2 2/3」 「ある日の風景 その2 3/3」 「その4」 「番外編 少しだけ未来のお話 - Christmas For You -」 「その5」 「その6」 「その7 1/2」

 昼休憩に入った。
 春香が舞台袖の俺達をめざとく見つけ、千早を伴って駆け寄ってきた。
「あ、律子さん! 来てたんですか!」
「久しぶりね、律子。今日はどうしたの? 見学?」
「ええ、後学の為にね」
「え? なに? 見学って」
「律子はこれからプロデューサーになるのよ」
「ええええ?! そうなんですかぁ?」
「なんだ千早、知ってたのか」
「ええ。この間、美希に会って聴きました」
「ま、隠してないからね」
「美希ちゃん、デビューするんだ!」
「やっとのこと、な」
 そんな俺達の傍を忙しげにスタッフの人達が走り回っていたので、邪魔していけないと思い、
「さあ、ご飯にしよう。律子の分もあるから」
と声をかけ、楽屋へと赴いた。

「こんな時くらい、断ったら良いじゃないですか」
 楽屋では、千早と春香が、弁当を拡げつつ、雑誌の取材を受けていた。俺と律子は少し離れたテーブルで、お弁当を摘みながらその風景を見守っていた。
「お前だって同じことしたろうに」
「あたしは体を壊したことなんて無いからそれでも良かったんですよ。千早の体調はまだ思わしくないんでしょ?」
「……後でお前にも紹介することになるんだけどさ」
「はい?」
「あの雑誌、例の企画のプロモーションをお願いすることになってるんだよ」
「あ、なるほど。それは袖に出来ないわ」
「毎号、見開き2ページ組みの枠を抑えて貰う予定だそうだ」
「始まる前からもうそこまで決まっているんですか……」
「どんどん話は進んで行ってるよ。お偉いさん方の間で、な」
「……なにか不服そうですね?」
「そうかい?」
 不服と言えば違うのだが、腑に落ちないものは感じる。
 これまでの俺達の活動というのは、ファンの方達と出来るだけ近い場所から、地道にやっていくものだった。それが業界全体を動かす様なちょっとした企画に巻き込まれてゆくことになると、そう言ったファンの方達との距離が遠くなってしまう様な、そんな寂しさを憶えるのだ。
 千早や春香はまだいい。そんな時代を経験して、ファンの表情や生の声が届く距離をたくさん知っているのだから。しかし、これからデビューする美希には、それに比べてそう言った機会が限られてしまう気がしてならない。それが少し、ね。
「なあ、律子」
「はい」
「お前さ」
 そこで奇声が上がった。
「キャッ!」
「あーーーー!」
 駆け寄ると、春香が衣裳を持って途方に暮れており、千早は額を抑えてうなだれていた。
「どうしたんだよ」
「す、すみませんプロデューサーさん……。本番で着る衣裳、汚しちゃいましたぁ……」
 スカートの裾の所に、醤油が派手に飛び散っていた。
「なんで、お前……」
 そう言って力が抜けかけた時、
「大根おろし、残ってる!? 千早」
「な、なに?」
「そこの空いてる紙コップを頂戴。プ、先輩は衣裳さん呼んできて下さい」
 律子はそう言うやいなや、まだ手を付けていない弁当箱を片っ端から開封し、そこから大根おろしを紙コップに集め始めた。
 律子の意図を理解した俺は、その場は律子に任せて、携帯電話を取り出し衣裳さんに連絡をした。

「ほとんど消えているので、帰ってすぐ漂白すれば大丈夫です。明日のステージには間に合いますよ」
 一時間後、駆けつけてくれた衣裳さんはそう言って、衣裳を持って帰った。
 律子の素早い対応のお陰で、衣裳さん渡す頃には、遠目には目立たないほど、シミは薄くなっていた。
 落ち込みまくっていた春香に事情を聞くと、聞かれもしないのに明日の衣裳を記者さんに見せびらかそうとしたら、例によって例の如く、と言うことらしい。
 俺と律子と千早は、春香を取り囲んでさんざん説教をしてやった。小さくなって涙ぐむ春香を気の毒に思わないでもないが、あいつにはこれくらいで丁度良い。
 なんだかんだで休憩時間が終わってしまい、二人は再びリハーサルをするために舞台へ向かった。
 律子と俺は、後片付けをしつつ愚痴などをこぼしていたのだが、律子の
「今日のメニューがサンマで良かったわ」
の一言で吹き出してしまった。
「あいつはドジの天才だな」
「笑いの神様も容赦ないわよねぇ」
「まったく、たいしたもんです」
 あははははは……?
 あれ? 声が一人多いぞ。
「いやー、律子さんは相変わらずですね。あ、取材途中になっちゃったんで、舞台も見させて貰って良いですよね?」
 そんなににこやかな顔でテーブルを拭かれたら、断るものも断れまい。
「ちゃっかりしてますね」
「あの、ついでと言ってはなんですけれど、律子さんも後で一言貰って良いですか?」
 律子がチラッと俺の方を見る。
 俺は肩をすくめて「やれやれ」という風体だ。
 写真はNGと言う条件ではあるけど、OKせざるを得なかった。