『化物語』を読了しました。読後は評価に困ったものの、あとがきを読んでそれを考えることの無意味さに気が付きました。面白いと思えたらならそれで良いし、そうでなくとも別に良いのだと。
西尾維新は、この作品を100パーセント趣味で書いたと書いています。それはともすればエクスキューズに取られ勝ちですが、そもそも読み手は面白いか面白くないかであり、仮に面白くなかったとしてもそれは書き手の感性と合わない以上の意味を持ちません。その限りにおいて、そこにエクスキューズを付すことに意味はありませんし、その様な解釈も意味はないのです。娯楽作品とはそう言うものです。そしてほのは存分に楽しめた。面白いと思ってしまったほのい、それ以上の言明は荷が勝ちすぎます。だからそれでよいのです。
なんて書くと、まんま乗せられてしまった感がなきにしもあらずではありますが、敢えてそう思わしめるだけの仕掛けが為されていたとして、それに引っ掛かることはなんの瑕疵も無いことです。乗せられて楽しんだ者が結局は一番得をするんです。そしてそれは、趣味で書いた著者と、趣味で読んだ読者に他なりません。損をしたという人は、つまりは最初から損をする為に読んだか、単に合わなかったという事実が残るのみ。ご苦労様でしたと、心の中でそっと労いましょう。