いやなら、逃げる
「問題から逃げるな」とよく言います。
しかし、逃げることも人生の大事なオプションです。
逃げることは敗北ではありません危険だったら、逃げる。当たり前のことです。
誰だって、大きな波が来たら逃げますよね「逃げるのは弱いヤツ」
「ここから逃げても、また同じ問題が起きる」
それは、統率する側からの論理です。
もっとナチュラルでいい。
危機的状況があったら、動物は逃げるでしょう?
「現実は、自分がつくっているのだから自分を変えればいい」
これも、よく聞きます。
そんな考えからは、自由になればいいんです。
「自分が状況をつくっている」という考えにとらわれないことです。
そう思う人は、
「自分を変えなければいけない」という考えが根本にあるのでしょう。
自分なんか変えなくていいから、感覚を変えなさい。私は、そう言います。-
とにかく「自分」が何かさえわからないのだから。
いやなら逃げる。
そこに付随するあらゆる思考からも、
逃げる。自分を変えるのは、自分の役目ではありません。
森羅万象、変わらないものがありますか?「自分はこれがダメだと思うから、こういうふうに変える」そんなしくみは、この地球にはありません。
それなのに、なぜあえて、自分を変えなければいけないのでしょう。
自分と、自分の感覚を、もっと離してみてください。自分の感覚なんて季節が変わるように変わるものです。
感覚が、他から持ち込まれた考えによって、こり固まってしまうことに気づいてください。
その考えがどんなに立派でも、どんなに偉い人が言ったことだとしても、それがすべてだと受け入れるのはやめましょう。
「ごめん逃げる」と言って逃げてOK。
それで、したいことがなかったら、何もしなくていい。興味があることが出てきたら、その時やってみればいい。ただ、それだけです。
書籍「問題は解決するな」kan. p26.27