「みんなの学校」 木村泰子先生講演会2 | 【栃木宇都宮】助産師・セラピスト&いのちと性のメッセンジャー 上田美和の和ごころひといき村

【栃木宇都宮】助産師・セラピスト&いのちと性のメッセンジャー 上田美和の和ごころひといき村

「ここからいふ広場」主宰&「和ごころ助産院」院長 自然派助産師上田美和が宇都宮周辺の自然派育児の情報やイベント、妊娠出産や育児に役立つ情報を発信しています!

音譜宇都宮市雀宮駅西口より、徒歩8分の「ここからいふ広場」にて、
お子様や産前産後の方をメインに

・クラニオセイクラルセラピーでのお身体ケア

・母乳相談

・各年齢にあわせた「生と性のお話し」を開催しております✨

助産師セラピスト上田美和です音譜

 

「みんなの学校」の木村泰子先生の講演会の感想レポ続きです♪

 

地域の学校をどうしたら「みんなの学校」のようにできるか・・・

 

これは、きっとこの映画を見に行ったみなさんがそう思うところなのではないでしょうか?

 

木村先生は、いつもご自分のことを

「こんな私ができるんだから、みなさんもできる」

 

と、おっしゃいます。

 

それはきっと、本当にそうなのでしょう

 

本当に、そうしたい!

 

と、願う人々が増えてくれば・・・

 

きっと、そうなってゆくと思います。

 

強いと思っているものが、弱いようにみえるものを痛めつける

 

そんな世の中に嫌気が差してきませんか?

 

テレビで毎日のように報道されているゴシップに嫌気が差してきていませんか?

 

テレビでは、本当のことは報道されていません

 

みなさん、とっくにそんなこと知っていますよね。

 

ですが、今は情報社会

 

ちょっと調べればいくらでも本当のことは拾えます

 

それから、こんな話もしてくださいました。

 

「すぐに教室から飛び出してしまう子」

 

その子どもと同じクラスに、もし自分の子どもがいたら?どう感じますか?

 

そうしたら、今度は、その飛び出してしまう子が自分の子どもだったら?

 

今度は、その子の担任の立場ならどう思いますか?

 

物事をみるときに、立場を変えて・・・

 

とか、

 

相手の立場に立って・・・とか言いますね。

 

でも、その相手の立場になろうとしても、その人でなければなりきれないことも事実

 

ですが、もし、そうだったら・・・と、考えてみると

 

自分は、どう動きたいか

 

どうしたいか

 

(どうするべきか・・・とはあえて言いません。「べき」は、その人によって違うので)

 

が、わかると思います。

 

うちの子どものクラスに、もし、そのような子がいたら・・・

 

私だったらどうするかな?と、考えた時

 

子どもには

「あなたが追いかけてきなさい」

 

と、言うだろうな・・・と、そのとき思いました。

 

これは、私の意見ですよ?

 

いろんな意見があると思います。

 

何が正しいということはないそうです。

 

どれも正しい。

 

その、飛び出してしまう子

 

大空学校の初年度の新学期、体育館の上をその子は走り回っていて、その後ろを先生が追いかけて、それを他の生徒が見て、教師たちも観ていて・・・

 

「大変な子がいるなぁ」

 

と、思っていたと。

 

教室からも、学校からも、手をつなぐ役目である新任教師のすきを見てはすぐに逃げ出してしまう

 

その子

 

逃げ出すと、夜中にどこからか補導されて帰ってくるまで捕まらないそうで・・

 

夜中の2時ごろまでかかったりしていたそう

 

得意なことは・・

 

「無銭乗車♡」

 

と♪

 

そんなある日、その子がおとなしく手をつながれて椅子に座っていた時に

 

木村先生が「どうした~具合いでも悪いんか?」と、話しかけたところ

 

手を繋いでいた先生と木村先生が話を始めたスキに

 

だ~っと逃げ出したそう

 

すると、手を繋いでいた担当の先生がすぐさま追いかけていったけれど

 

廊下に出た時に、スッテ~ンッと、転んでしまったそうです

 

そのときに、木村先生。

 

そんな状況なのに

 

「あ~・・・今日も夜中の2時や・・」

 

と思ったそうです。

 

ですが、その時!

 

その、逃げ出してしまう子がタ~ッと戻ってきて

 

「痛いね~。痛いね~」

 

って、その転んでしまった先生の腰をひたすらさすっていたそうです

 

前にいた学校からは「言葉を獲得していない」とまで言われていたほど、話さなかったその子が・・・

 

「痛いね~。痛いね~。」

 

と、さすっていた。

 

その光景を見て、木村先生は「先生という仕事を辞めようか・・・」とまで思ったそうです

 

どんなに偉い先生が「思いやりを持ちましょう」

 

と、通り一遍の事を言っていたとしても

 

その子のそんな姿に勝ることはない。

 

それで、全校生徒と、全職員、それから地域の人達を集めて、こんなことがあったよ♪

 

と、みんなに報告したそうです。

 

大空小学校では、こういったみんなでシェアをする

 

という事をしています

 

それって、みんながその子の事を理解するためには必要なことですよね。

 

同じダウン症の子でも

 

ひとりひとり全く違う

 

専門の勉強をしているわけではなくても、その子はこれが好き、とか

 

この子は、こういうこだわりがある、とか

 

そうやって理解してゆく

 

子どもたちのほうがよっぽど早そうですね。

 

 

それと、大空小学校も、毎日のようにイジメに繋がりそうな出来事があるそうです

 

でも、なぜ「いじめ」に繋がらないか。

 

毎日起こるトラブルを「いじめ」に変えるか、「子どもの学び」にするか

 

それにはどうしたら「学び」とすることができるか

 

そうしたら「不登校」という子を作らずにいられるか

 

イジメられている子を周りの子が助ける?

 

イジメている子のフォローをする?

 

先生がフォローする?

 

いろんな方面からの取り組みがあります

 

でも、木村先生が言うには

 

「大人は「通訳」に徹すること!」

 

と、言いました。

 

「クソジジイ!」

とか

「死ね!」

とか

「クソババァ」

 

の、言葉の奥底にある、その子の持っているいろいろな言葉

 

大人たちから遮断されてしまって、自分の本音を言い出すことができなくなってしまった子どもたちの、本当の言葉

 

そうして

いじめられた子が、いじめていた子のことを

「安心できる存在」である、と思えるようにすること

 

いじめる子も、いじめなくてもいい自分になること

 

ができたとき、いじめ寸前だった出来事が、子どもたちの「学び」となるそう

 

子どもの言動って、どうやって作られてゆくのでしょう・・

 

それは、私たち大人の姿を見て、真似をしているだけ

 

いじめも然り・・・

 

「強い」と思い込んでいる人が

 

「弱い」と判断した人を痛めつけ

 

「優越感」や「自己肯定」をそこで見出している

 

そこになんの学びもないのにも関わらず

 

自分の満足感のためだけに

 

そんな本当はそんな小さな満足感のために

いじめられている子が我慢したり、命を断つ必要もないのです

 

「不登校がゼロの奇跡の学校と、言われるのは疑問、だってフツーのこと!」

 

と、木村先生が言っていました。

 

本当にそうです。

 

重度の発達障害の子が、数年後に木村先生の講演会で

 

「大空小学校を一言で言うと、どんな小学校ですか?」

 

と、いう司会の方の質問に

 

「大空小学校は、自分の学校です!」

 

と、答えたそうです。

 

不登校ゼロ!

 

いじめも学びへ!

 

そんな学校が本当にできたらいいですよね。

 

ひとつのトラブルがあったとしても

 

そのトラブルを、色んな方面から解決できるようにしてゆく

 

それが大人のやるべきこと!であると、木村先生は言っていました。

 

「子どもと子どもの関係を分断することをしない!」

 

大人がやることは

 

「全ての子どもが安心して過ごすことが出来る環境を整えてゆくこと」

 

そして、

 

「教員も一人で仕事をさせない!一人で抱え込ませない!」

 

と、言っていました。

 

でも、そのために私たち保護者がやることはなんでしょう?

 

もちろん、先生によって対応が違うかもしれません

 

でも、大空小学校のように

 

地域住民一人一人が

「○○小学校は、自分の小学校です!」

 

と、思うこと。

 

自分ごとにしてゆくこと。

 

まちづくりにしても

 

給食を変えてゆきたい

 

ということにしてもそう!

 

全てを自分のこととして取り組んでゆくこと

 

そこから、始まると思っています。

 

相手を責めることは簡単にできます。

 

私も、そういうところがあったと反省・・・。

 

でも、これからは、そんな自分を少しでも変えてゆくことで

 

まずは、自分の子どもも変わってゆき

 

まわりの子どもたちも

 

周りの大人も

 

教師も

 

学校も

 

地域も

 

より良い方向へ変わってゆくと思います

 

結局、部活のお迎えのために最後まで居られませんでしたが

 

また、次回もお会い出来ると信じて♪

 

 

全国で、「みんなの学校」の上映会を行っています。

 

ぜひ、見ていただきたいお勧めの映画です!

 

木村先生の講演会もお勧め!!

 

ハンカチではなく、次回はタオルを持って行きたいと思います!

 

長文お読み下さり、ありがとうございました♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「学校とは?」