怒涛の新横浜3DAYSライブから、はや2週間が過ぎようとしています。
GRAND SLAM NIGHT 1stから始まった今回の3公演ですが、一番ワクワクしたのは中日のMORE FIRE HEREでした。それぞれの所属バンド、出身バンドの曲からピックアップした曲をセルフカヴァーして演奏したわけですが、このライブのマイ激アツはPRESENCE。全部で3曲のうち、LIAR、乾いた風の中で、の2曲は、いずれも、当時賛否両論あった3rdアルバムからの選曲でした。
結成~デビュー直後までの彼らは、いかにもジャパメタ的な雰囲気をとどめていましたが、2ndアルバムで劇的な変化を見せ、解散前最後のフルアルバムとなった3rdアルバム・Awaking Dogsでは、ジャズやR&Bにも通じるサウンドを取り入れた、斬新なものになっていました。
斬新、と言えば聞こえが良いですが、この時点で、かつてのハードロックバンドとしてのPRESENCEをイメージしていたファンは相当数離れたとも言われています。
この日の新横浜に集まったファンの方々も、多くの人が、 代表曲ROCKN'ROLLをはじめとする、初期のPRESENCEの曲を期待していたと思います。
ところが、今回の選曲を願ったり叶ったりと言わんばかりに感慨に浸る者もいました。何を隠そうそれが私です(笑)
ルディこと白田一秀氏の当時のギタースタイルは、ハードロックバンドのそれでした。しかし、PRESENCEの曲調の中に混じった時のあの独特の雰囲気が、僕には堪らなくしびれたのです。
僕は元来、ジャンルにはまったくこだわらないタイプ。いやむしろ、誰もやらないようなことをするのが大好きです。Awaking Dogに収められた曲を初めて聴いた時、自分が求めているスタイルはこれだ、と思いました。そしてこのスタイルが、自分のギタースタイル、バンドで作る楽曲にも大きな影響を与えました。
例えば、革ジャンにコワモテのリーゼントの人が、電車の中でおばあちゃんに席を譲っている場面に遭遇したら、普通の見た目の人が同じことをする以上に、何だか心が洗われた気持ちになりませんか?それって、なぜそういう気持ちになるかと言えば、先入観を打ち砕かれるからだと思うんですよ。
つまり、そんなはずはない、そんなことあり得ないという先入観、もっと悪く言えば、ある種の偏見が、いつの間にか思考を支配していて、頭の中にこびりついた先入観や偏見の断片を洗い流された時に、ものすごく心地よい、新鮮な気持ちでいっぱいになる。そういうことだと思うのです。
話が逸れましたが、その時の僕にとって、この曲でこのギター弾いちゃうんだーみたいな衝撃が、今も忘れられないんだと思うのです。