今年も名品展が終わった後、梅が咲き始めました。
甲州野梅の、馥郁とした香りに癒されています(*v.v)。
雅風展もご盛況のようで、何よりでございます~(*´ω`*)
さて、名品展。前回の続き。最終回。
当方の席です。盆栽歴3年目から飾っておりまして、今回で5回目・・・
あまりきちんと知られていないようですが・・・
wikiにある通り、『盆栽(ぼんさい)とは、草木を鉢(盆器)に植えて、枝ぶり、葉姿、幹の肌、根
及び鉢、もしくはその姿全体を鑑賞する趣味。』でして。
皆さん、盆栽を始めるきっかけは、①樹の培養に興味を持った、
②盆栽飾りの総合的な美しさに魅了された、の2つに大凡分かれるのでは?と。
よくよく考えると、私は、②→①のタイプ(*´ω`*)
以前にも掲載させて頂きました 『飾り(展示)』についての、昔の方のお言葉。
この言葉にずっと魅了されている気がしています(*´ω`*)
『つまり、樹種や樹形の取り合わせがおもしろくて、鉢のセンスも揃って、その上にどれを
シテに、これをワキにして、目の流れた先をアドの草物でとめるという配置。
それがうまくないと折角の丹精の樹が生きないし、見る側の心もほぐれません。
そのかわり、それが成功した時には(略)濃密な情緒が得られる。
それが小品盆栽展の楽しさでもあると思うのです。』
(昭和48年の日本小品盆栽協会名品展の2回目が掲載されている某雑誌より。
※シテは、能の世界で主役の意、ちょっと聞きなれないアドとは、能では脇役の意。
ワキのさらに脇役と言う意でしょうか。)
今回も、本当に樹と鉢と飾とに助けられた展示でございますが( ´(ェ)`)・・・
盆栽を始めて間もない方にとっては、『2年位からでも展示でも出来るんだ~』と、
前向きにフランクに明るく(笑)、受け取って頂ければ有難いです(;´▽`A``
(昔は●0年以上経験がないと展示出来なかったと・・・汗)
多忙故に、樹の培養の時間も取れないでおりますが・・・・
以下の記載を含め、そんな若輩者故に、諸々、お許し頂ければ幸甚に存じますです(*v.v)。
では僭越ですが、私の飾りを(・_・;) いつも通り自席のみ鉢についても記させて頂きます。
ご参考にして頂けましたら幸甚に存じます(*´ェ`*)
左から、深山らっきょう、照葉つる梅擬(別名イワウメヅル)、雪柳、真柏、添配(瓢箪等)と石(馬蹄石)、
梅擬、楓☆
寒樹ならではの凛とした色の真柏と、お目出度い瓢箪(添配)と馬蹄石を中央に配し、
左に早春を思わせる雪柳、更に先の左には寒樹の美しい幹肌の照葉つる梅擬と冬枯れの草、
右にはお目出度い紅の実の梅擬、更に先の右にはこちらも寒樹の幹肌の美しい楓。
景色を散りばめ、新春の席飾りとさせて頂きました(*´ェ`*)
左の2点は無くても良いかな?とも思いましたが、『ええいいっつ!正月だっつ!』と、
今回は多めの品数で行きましたです(笑)( ̄▽ ̄)
深山らっきょう(鉢:柴崎青閑)
Nさん、鉢、有難く使わせて頂きました(*´ェ`*)
深山らっきょうは、高さ15~40センチまでになりますが、コーヒーフレッシュ鉢で数年持ち込むと
こんな風になりますです(笑)
照葉つる梅擬(別名イワウメヅル)(鉢:伊万里)
え~( ゚ ▽ ゚ ;)こちら搬入日の朝に事故りまして、枝一本無くなり(笑)
搬入日、早朝、日の出前の我が家で悲鳴(/TДT)/がとどろいたことは、ナイショ
枝先のコケ順を崩さずに、剪定を繰り返し小枝を増やすの繰り返してまいりました。
下は同じ樹の2013年2月の写真です。こうみると、古くなったな~(*´ω`*)
雪柳(鉢:竹本)
有難いことに、ひと花咲かせてくれた雪柳を使いました(*´ェ`*)
雪柳は実生ですと足元の曲がこれまたステキになり。なので数鉢持っております(*´ω`*)
この季節の雪柳、ほんのり春を待つ蕾姿が好きでして。お正月の名品展では、
なるべく1鉢入れるようにしております。下は別の樹ですが、昨年の名品展で使った雪柳です(*´艸`*)
真柏(鉢:市之倉石州)
やっと展示会で使えました。今の姿が一番とは思えないのですが...(´_`。)背に腹は何とやらで汗
大木感、古木感、出ておりますでしょうか?・・・汗
下は2013年8月、2015年6月の写真です。遷移が分かりやすいかと(^_^;)
この時期、我が家の真柏は皆この冬色。夏の姿もステキですが、冬色もステキですよね。
針金かけが出来ず、少し荒れ気味なのですが・・・泣。これからも精進したい一鉢です(*v.v)。
添配(瓢箪と蔦の枝葉)
瓢箪は、「三つで三拍(三瓢)子揃って縁起が良い、六つで無病(六瓢)息災」などといわれ、
縁起物とされておりまして。
実は冒頭の草ものの鉢の絵にも瓢箪があり。本席で、合計6つの瓢箪がありますです。
そんな隠れた遊びもしております☆(会場で気づいた方がいらしゃったら、凄いです~(●´ェ`●))
(*´ω`*)江戸指物師の作で、木製です。
石(馬蹄石)
馬蹄石とは、『馬のひづめの跡があるという石にまつわる伝説があり。古くは神が馬に乗って
遠方から降臨するという信仰から、石に凹凸のあるのをその降臨された証拠として語り伝えてきている』そうです。達磨の形にも似ているので、その姿で楽しんで頂ければと思っておりましたが、
有難いことに、会場でも『達磨にかけて、いいね~!!!』と、数回お声がけ頂き(*´ェ`*)
有難うございました(*^^*)
梅擬(鉢:竹本。松平伯爵遺愛品)
こちらは、失敗。慌てていて、実が偶数になっていることにきづけませんでした(/TДT)/
●の部分を剪定して飾った方が良かったかなと...反省
樹と鉢は、お気に入りのものでしたので...ああ、反省(/TДT)/
楓(鉢:東福寺)
こちらも、やっと使えました~ヽ(;´Д`)ノ
私にしては、樹が太くなり過ぎで...。幾度となくチャレンジしていましたが、合う席飾りが出来ずに
おりました。
冬の姿は枝が丸見えになるので、枝つくりにも時間を要しまして...
楓の枝も太りやすいので、芽欠き、剪定繰り返し。今に至ります。こちらもこれからも精進したい一鉢☆
今回飾れて、感無量~( ̄∇ ̄+)下は、2017年5月の写真です。
今回も無事に展示が出来ましたのも、ひとえに色々な形で、皆さんに支えられてのこと。
誠にありがとうございました(*v.v)。
これからも、出来る限りとはなりますが、自分の感ずるところを表現していければと・・・
そんな風に思っております。
(余談)
会場で、当方席を観ながらにんまり笑う、当方所属の別の会の会長の図(笑)
めっさビクビクでしたが...( ゚∀゚; )タラー
その後、お褒め頂き有難うございました。:゚(。ノω\。)゚・。
改めまして。
お越しいただきました皆様、応援してくださった皆様、今年も有難うございました(*v.v)。
そして、今回も暖かくご指導いただきました諸先輩方、業者さんの皆様方、
誠に、誠に、ありがとうございました(*v.v)。
今年も1年、皆様にとりまして幸多き一年となりますよう 心からお祈り致します(*´ω`*)