食器の音が響くこの部屋は、とても静かで、
どこか虚しい。



「ねぇ、おいしい?」







「ねぇ、今日は何してたの?」










「ねぇ、何か言ってよ」












「ねぇ…」







私のオムライスに描いてある、
ハート形のケチャップを潰した。

そして、オムライスを頬張る。


喉に詰まって苦しくて、
コップの水を流し込んだ。
それでもそれでも苦しくて、
流し込んだはずの水は、
あたたかく伝っていった。



「ごめんね」


彼は一言言って、
窓の向こうを指差した。


日の入らない暗い窓。
私が窓を開けると、
見たこともない綺麗な花が、
自由気ままに咲いていた。
いつから咲いていたのだろう。

風に揺らされる。