お父さんは、私が小学2年生の時に単身赴任になって、それ以降は一度も一緒にお風呂に入ることはなかった。


おじさんと遊びに行くようになったのは4年生の時で、その頃には、お父さんの前で裸になることも恥ずかしくてできなくなっていた。


それが、おじさんと旅行に行った時に、お母さんが家族風呂に入ると言い出した。


お母さんとおじさんとお兄ちゃんと私の4人で、一緒にお風呂に入ろうと言うのだ。


そんなことあり得なかった。

絶対に嫌だった。


さすがに、お母さんに「嫌だ」と言った。何度も何度も「絶対に嫌だ」と言った。


でも、許してもらえなかった。

私が折れるまで、何度も何度も「一緒に入ろう。お願いだから入ってちょうだい。」と言い続けた。


お父さんとだって入りたくないと思っていた私が、赤の他人のおじさんと一緒にお風呂に入った。


目の前でお母さんが、赤の他人と一緒にお風呂に入っていた。


気持ち悪かった。

とんでもなく気持ち悪かった。


でも、私は、そのおじさんの前で全然平気なふりをするしかなかった。


あの日のことは、忘れたくても忘れられない。


今でも、思い出すと吐き気がする。