今日も私 齊藤京子は 由依先輩のイケメン行動をメモするため3年生のフロアにやってきた。


えっと由依先輩は...


教室の中を見回すと、後ろの方の机に由依先輩と梨加先輩の姿が見える。


どうやら梨加先輩に勉強を教えているようだ

私は後ろのドアからメモ帳を片手に耳を澄ませた。


「ここはこうすると簡単だよ?」


「由依ちゃんすごい!」


「これを使えば次の問題も簡単に出来ると思う」


「あっ、ほんとだ出来たよ!」


「出来たじゃん!梨加頑張ったね?」



由依先輩は沢山褒めながら、梨加先輩の頭を自然に撫でている。


すると梨加先輩は恥ずかしそうに俯くけど、よく見ると顔が真っ赤だ。

そして立ち上がった由依先輩の背中をキラキラした目で見つめている


あれは惚れたな...!


流石由依先輩、全てがスマートだ。


よし、メモしよう!


直ぐ由依先輩の行動をメモ帳に書き込んだ私は
自分の教室に戻って彩花のことを見る。

すると、彩花は丁度 教科書とノートを開いていた

これはチャンスだ!


私は早速 流れをイメージしながら彩花に話しかけた。


「彩花、勉強教えるよ?」


「京子どうしたの急に」


「いや彩花が困ってるかなって」


前の席の椅子に座って、問題を確認したけど
正直に言うと全く分からない問題が並んでいる。

どうしようかと考えていると、彩花が口を開くいた


「困ってないし、まず京子 自分のテストの点数いってみなよ」


「それは...」


そう言えば彩花って私よりも勉強出来るんだった

これじゃあ勉強を教えてから、自然に頭を撫でる事が出来ないじゃん

頭を抱えていると 彩花はため息をついて私の顔を覗いた。


「はぁ、また由依先輩か」


「そ それは」


「真似する前にまず自分の学力上げないとね?」


そう言って、ニヤリと笑う彩花はプリントの問題集を私に突きつけるよう渡してきた。



「彩花 それは無いって」


「ほんと京子って馬鹿だよね!」



プリントを受け取ってガックリ肩を落とす私を見て、彩花は笑っていた。


この前に続き私はまた失敗してしまった。


ほんといつになったら由依先輩みたいになれて
彩花の事を惚れさすことが出来るんだろうか...



まだまだ、先は長そうだ。







...

皆さんこんにちは!HONOです。

今日はシリーズ小説
「イケメン小林先輩」久しぶりの投稿でした!


自分で書いててめっちゃ懐かしいと感じました...時が経つの早いぐすん

一様前に投稿した「イケメン小林先輩」の小説を貼っておきます!




それではまた次の投稿で(^_^)/~~


HONO