カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義5 甲斐谷忍 原案 夏原武 | 本に恋して❤

本に恋して❤

本が好き! 
自分が読んだ本を感想とともに残しておきたいと思いブログを始めました。

カモのネギには毒がある

加茂教授の人間経済学講義5

甲斐谷忍 原案 夏原武

 

image

 

 

甲斐谷忍 原案 夏原武「カモのネギには毒がある 加茂教授の人間学講義」5を読みました^ ^

 

 

 

 

    
  •  加茂洋平…経済学者・大学教授
  •  名取美咲…大学生・加茂教授のゼミ生
  •  高瀬泉水…加茂教授のアシスタント・大学院生

 

加茂教授は経済学者

 

加茂教授の持論は

 

「経済学は

カネを考える

学問じゃない

 人を考える学問だ」

 

なので

実地研究

(フィールドワーク)

が日課で

ゼミは休みがち

 

しかし休講になっても

ちゃんと課題は残していく

加茂教授

 

最初は

ちんぷんかんぷんな

課題に

美咲ちゃんも

講義を受ける学生も???

ですが

 

加茂教授の

フィールドワークに

ついて行く

美咲ちゃんは

そういうことなのかと

納得

 

最後には

加茂教授らしい

解決方法を見せてもらい

胸がスカッとする

 

お金を巡って

たくさんの騙し方

騙され方があることを

教えてくれる加茂教授

 

 

第4巻途中からは

「リスクのない高収益ビジネス」

が始まります

 

加茂教授からはあいかわらず

「今日も講義はお休みします」

「代わりにこの課題やって

レポート書いて出してね」

と書いてあります

 

課題は

「究極に初期リスクが低いビジネスを

考えてみよう‼︎」

 

提出されたレポートを読む

高瀬さんと美咲ちゃん

 

学生から提出されたレポートは

初期リスクが低いとは言えないものだったり

 

バズらせる才能が必要だったりで

再現性が低いものが多い

 

「簡単に儲かるビジネスなんて

そうそうあるわけないってことよ」

と言う高瀬さん

 

「そうですよね」

と言う美咲ちゃん

 

「絶対儲かりっこないわーって話なら

いくらでもありますけどね」

と言う美咲ちゃん

 

「例えば?」と言う高瀬さんに

3ヶ月ほど前に

すごくいいバイトを見つけたんで

面接に行ったんです

 

時給もいいし、

仕事も自由な時間にすればいいと

アルバイトにはメリットだらけなんです

と言う美咲ちゃん

 

「じゃ今そのバイトやってるの?」

と高瀬さんに尋ねられた美咲ちゃんは

 

「面接のときこちらから断りました」

と言います

 

「え」

「なんで?」

と言う高瀬さんに

 

「この会社すぐに潰れるって

確信したからです」

と言う美咲ちゃんが

 

なぜならサービスを受ける人と

アルバイトする人の金額が同じなんです

 

運営にお金が1円も残らないって事になる

と解説してくれます

 

「確かに」

「面接受けたの3ヶ月前ってことは

もうその会社潰れているかも」

と言う高瀬さん

 

「そう思って

3日前にネットで調べてみたんです」

 

「そしたらまさかの事業拡大」

とネットで検索したものを

高瀬さんに見せる美咲ちゃん

 

すると突然壁から

「ペろーん」

と紙がめくれ忍者の格好をした

加茂教授が現れます

 

「きゃああ」

とびっくりする美咲ちゃん

 

「興味あるねぇ」

「その話」

と言う加茂教授に

 

「実地研究(フィールドワーク)じゃなかったんですか?」

と美咲ちゃん

 

これも立派な実地研究だよ

今度戦国テーマパークでバイトすることになったんでね

その練習

と言う加茂教授

 

そのバイト

経済学の研究に必要ですか

と冷静に突っ込む美咲ちゃん♪

 

そんな事より

今の話

めちゃめちゃ興味深い

調査しよう

一刻も早く

と言う加茂教授

 

というわけで早速、実地研究の開始

 

3人はまず会社のサポート係の人に同行して

どのような仕事をするのか見せてもらいます

 

美咲ちゃんはサポート係の人に

会社がどうやって利益を出しているのか聞きます

 

サポート係の人の答えを聞いて

「なるほど」

と納得する美咲ちゃん

 

サポート係の人は柳瀬さんという女性の方

 

実は柳瀬さん

いま働いている会社の代表に

お祖母ちゃんがひどいことをされました

 

お祖母ちゃんのような人を出さないため

今の会社で働いて

会社の弱みを握ろうとしていた柳瀬さん

 

柳瀬さんに自分が経済学者で

このビジネスが怪しいと思って

実地研究をしていることを

打ち明ける加茂教授

 

柳瀬さんから

お祖母ちゃんがどんなことをされたのか

詳しく話を聞く加茂教授

 

この会社は儲けが大きく

リスクが小さい

ある意味究極のビジネスだが

この会社のサポートビジネスは

最低だと教授のやる気に火を点けます

 

柳瀬さんに

「この会社をぶっ壊しちゃいましょう」

と言う加茂教授

 

3人はアルバイトの面接を受けます

 

面接官は社長とやり手社員

 

美咲ちゃんと高瀬さんは

アルバイトとして採用

 

面接の後、加茂教授だけ残され

さらに社長との面談が続きます

 

加茂教授の履歴書に

営業で表彰を受けました

採用すると会社にこんなメリットが

ありますと書いてあり

加茂教授からこのことを詳しく聞いた社長は

いきなり社員で採用します

 

ある日やり手社員について

担当地区にいく加茂教授

 

そこでやり手社員がとった行動の

裏側を指摘して社長とやり手社員の

信頼を得た加茂教授は

このビジネスのエッセンスを教えてもらいます

 

社長と加茂教授のやりとりは

教授が身につけている小型カメラで

美咲ちゃんと高瀬さんにも共有

 

新規顧客をどんどん取ってくる

加茂教授に被害者が増えるだけじゃないですかと言う美咲ちゃん

 

「確かに社長たちはクソだけど」

「クソ幹部さえいなければいいサービスなんだよな」

と言う加茂教授

 

教授は何か解決方法を考えていると

気が付く美咲ちゃん

 

このビジネスの穴を上手に突いた計画で

怒涛の反撃が始まります

 

この反撃が読んでいて本当に痛快^ ^

 

サポート係の柳瀬さんの

地道で信頼関係が築けていたからこその仕事が

反撃の肝になっていて

胸がスーッとしました

 

次は「日本経済の未来について」が始まります

こちらも興味深い

 

 

本日はこのブログにお越しいただきありがとうございます(^_^)