いつも人間関係で問題を起こす方は、相手が悪く相手に問題があると考えるのは普通ですが、相手の言動に反応をする前に、その人の心にその問題の起点があります。
プライドが高すぎる、見下された態度に怒りを覚える、いつも人の上に立たないと納得できない、自分に自信がないから威張っていて優位に立ちたい等々。
その方の心には望ましくない過去と、それにまつわる感情である怒りが常にあり、その怒りの感情が爆発する時を待っています。自らの意志で怒りたいのではなく、周りの環境に触発されて、その怒りの感情が開放される時を待っていると言う意味です。
私たちが生きている目的は、周りの人とトラブルを起こすことではありません。周りの人達と円滑に人間関係を築き、スムーズに生きていくことです。
しかし、常に心に怒りのエネルギーを貯めている方は、普通に反応しないようなちょっとしたことにでも、敏感に反応してしまいます。
これでは適切な人間関係を築くことはできません。今後もどこに行っても、いつも大なり小なりのトラブルを抱えて生きていかなければならないのです。
どこの職場に行っても人間関係の問題を常に抱えている方、どこに行っても喧嘩して辞めざるを得ない状況が生まれる等々です。
これは我慢すればの問題ではないです。視点が最初から大きくずれてしまっているからです。また、鬼の首を取ったように、相手の欠点を見ていても何も改善されることはありません。
そもそも、人間関係で悩んでおられる方は、自ら人間関係を築こうとしていないと判断できます。良い関係を築こうとする方は、自ら行動を起こそうとしています。まず、最初に親しくなりたい、仲良くなりたいという意識が大切です。(出典)