易に蒙(もう)と言う言葉がありますが、蒙は暗い、知恵が不足している、また、妄想・妄念が多いことを意味します。また、教えを受けるものは、疑心暗鬼の心が起こっているとちゃんと身に付かないことも意味しています。
ところで、蒙の伏卦(ふくか)は、革です。この卦は別れの卦でもありますが、妄想・妄念のために真実を見抜けずに、間違ったことを信じてしまい、正しい方向に進めずに違う方向に行ってしまう意味があります。
革が正しい結果を導くのは、そこに物事を正確に見抜く目があって初めて成り立ちます。しかし、蒙の字の如く、物事を見る目がない場合は、間違った方向に進むことにもなりかねません。
また、蒙の暗くて知識が不足していることとは疑心暗鬼などの妄想も手伝って、例えば、「新しいことが正しいことなのだ」と間違った判断をしてしまいます。その結果何も習得できないことになります。
気功や秘術にしても同じです。気のエネルギーの存在に対しても、疑心暗鬼の心で捉えているならば、その効果が半減してしまいます。「他の方法が正しい筈だ」と横道にそれてもこれ以上の正解がないのですから、結局は時間とお金の無駄遣いになったりします。
あなたが本気で望む未来を叶えようと考えるならば、蒙の状態ではダメです。何が正しいかをしっかりと認識し何が何でもかなえようとする覚悟ができるならば、その蒙は晴れてなくなり未来が見えて、望む未来が訪れます。 (出典)