日本の電力供給は特定の発電所でまとめて作り、ドバっと配る方式でやってきた。
それでは運営がうまく行かないこと(寡占経営の弊害など)や火力発電の燃料の海外依存の問題で不安定化、
最近では

再生可能エネルギー導入
分散発電、給電
さらに
太陽電池パネルの登場で、家庭の個々で発電できる

ようになってきた。
充電池もまた電気自動車の普及と共に身近になった。

ただ、まだ家電を十分動かせていない。

目の付け所がシャープでしょ!

かな、ネット管理で家電の電力供給を効率よく制御するハイブリッドなサービス(電力会社電力と再生可能エネルギーのバランスをとるシステム)を進めている。
まだ、始まったばかりで普及率は高くはないことと
再生可能エネルギーのみの稼働までいっていないが、
将来おもしろいことになりそうだ。
(ヨチヨチでも、大人になって活躍するかも)

大艦巨砲主義から 航空機戦へ

以前に、鉄道会社は将来発電事業も可能になるといった。元々発電所を持っているから電車を動かすだけでなく、沿線の家庭に電力を供給できる体制だ。

それは楽しみであるけれど、シャープの事業の延長線を考えると、さらにその先

「逆も可能じゃないかな。」

近年、家庭の太陽電池パネルからの余った電力を

売る、という方式も進められているが、まだ安定的とは言えないし、売値が変動して儲かるか、意味があるか
懐疑的な状況だね。

でもね、例えばペロブスカイト太陽電池パネルの実用化によって、
曇り空でも効率よく安定して発電できるレベルになってくると、(変換効率も上がるだろう)

各家庭が「発電所」になってくる。
(自分で使っても余りある電力を作れるようになったら)
沿線のニュータウンの電力で京浜急行の快速特急が走る時代が来るかもしれない。
シャープの仲介による家庭電力発電所によって、御堂筋線が走る時代が来るかもしれない。

五月雨を 集めて速し 最上川

谷合を流れ下るせせらぎは大きな川となって太平洋に注ぐ。
年間、どのくらいの量になるかシミュレーションしてみてはどうでしょう。
(サハラ砂漠に太陽電池パネルを敷き詰めなくても、
山奥の空き地に並べなくても、
ニュータウンの屋根に並べれば、いいんじゃない?
家屋の数で勝負。地産地消。)

電車を動かすだけでない。
もう直ぐ人工光合成が可能になる。使いみちは多岐だが、水から水素も作れるらしい。
売れるほどの量になるかはまだわからないが、川の水を元に水素自動車が動かせそうだが、(自然エネルギーからの電気はあるが)効率のいい冷却装置次第かな。(水素を液体にしないと搭載量を増やせない、走行距離が伸びないので)

いかがですか?

となると、売り手市場になるから、シャープより高く買ってくれる業者がいいねとか考える。そこで有利になるのはNTTなどネット業者だが小規模送電レベルだから他の業者も入りやすい。(通信と電力の融合)
シャープさんも長期戦略を練っておく必要がありそうだ。
さて、どう展開するのか?
ウオッチャーとしても興味深いんじゃない?

因みに、蓄電池の性能も上がるから電力線経由での売電だけでなく、蓄電池トレーラーで廃品回収みたいに電力回収し、各地住宅地、工場に売り歩くビジネスも成立しそうだね。こっちの方が機動力がある。宅配業者の得意とする分野だ。

(核融合発電も実用化が近いので気になる。設置場所が限られるからまだライバルにはならないだろうが(工場優先と考える)もっと小型の常温核融合発電も可能性はある。
(以前にも言ったが、ナノレベルの触媒粒子によって核融合が起きるという。(ブーム当時ではこの粒子は作れなかったが)
で、これは半導体技術得意の分野で、微細な発熱反応ポイントから熱を効率よく取り出す微細配線処理などは、ラピダスなどが目指している技術がそのまま応用できると考えている。電子回路だけじゃない道も見えてくる。)

SF っぽく聞こえるが、絵に書いた夢でもない実力を持っているよ。シャープが小型核融合発電制御半導体分野の設計ビジネスで半導体産業をリードする時代もありうるね。)