甘い物は苦手です。喉が渇くし、背中がザワザワして眉間が痛みます。
でも何故かホットココアが好きです。

特にこの時期になると飲みたくてパウダーを買っています。必ずパウダーを買って自分で入れます。ベンダーの出来合いの物は避けます。あれは缶の匂いがして嫌ですね。しかも甘過ぎる。

田辺聖子さんの作品に『孤独な夜のココア』という本がありますが1話目が好きです。
自分の年の倍も上の男性との不倫にふける碧。とはいえ、いやらしさとか泥沼な空気はない。相手の笹原さんに奥さんの関心が向けられていないからかもしれない。奥さん(通称バードさん)は教育熱心なあまりに笹原さんと距離が出来ている。それも理由かも。

本末転倒”は笹原さんが嫌いなこと。だけど碧も笹原さんも、バードさんも“本末転倒”を自分で引き込んでいる。
にしても緑鮮やかな中に吹く柔らかな風のようにサラサラとした空気が溢れている不倫だ。
不倫の経験はないし、できればこの先も経験したくはない。ハッピーエンドは期待できなそうだ。

そういえば僕がココアを飲むようになったのは大学の時だ。2つ下の同じ部でココアを入れるのが上手な子がいた。
始めに少量の湯で溶いてインスタント珈琲をスプーン半分入れて湯を注ぐ。その秘訣もその子が教えてくれた。

さて、ココアを入れて映画でも観ようかな。

方言ってなんとなく聞いていて和みますよね。突然ですいません。

実は高校時代に新潟にいたせいか僕は日本語の端々に新潟弁が出てしまいます。 

とはいえ、新潟は東京出身の人からしてもほとんど気にならない程度らしいですが、所々に“よろっと”とか、語尾に“ろう”とか付けてしまいます。

“よろっと”はそろそろという時間を表す言葉で「よろっと時間だから帰ります」とか使われます。“ろう”は予測を表す言葉の語尾に疑問系不確立を表しています。「~だろう?」ですね。これは西より東の方ではごく自然な方言です。


今の研究室の日本からの男子留学生は栃木県出身で、「い」と「へ」が逆変換されていて「医者」は「へしゃ」と言います。最初はなんのことか分からず、彼も英語が出来なかったので筆記で「医者」と分かりました。可愛いなぁと言うと彼は赤くなって照れます。それがまた可愛いです。


舘野ひろ子さんは旦那さんの栃木弁を冷静かつ柔らかく観察されています。「コーヒー」を「コーヘー」と発音する旦那さんを書かれた文章からは長年連れ添った夫婦の愛情を感じます。

舘野さんご自身が癌の大病をされて、息子さんは事故によって意識不明の寝たきりになられて、それでも前向きに日々を歩んでいる姿が訥々と書かれています。


英語でも方言というか、言い回しの違いでどこの出身かだいたい判別出来ます。でもあまり話題にされないので日本では方言の話題が沢山出てきて最初は戸惑いましたが、先日訪れた青森弁はまったく聞き取れずに困りました。それでも自分を「わ」と言い、相手を「へ」という合理的な使い方には和みました。


日本語っていいですねぇ。



秋のセントラル・パークは読書には最高の環境で、そんな素敵な空間でちょっと切ない小説を読んで一杯一杯になって人恋しい気分の苦しみを味わっている今日この頃です。


我が家には5匹の猫が居候していますが(猫が居候なのか僕が居候させてもらっているのか・・・)

みんなそれぞれに個性的で甘えたもいればツンデレがいたり(全く触らせないのに風呂にはいると覗きに来て待っている)ちょっと不思議系な子もいて(餌を目の前にして餌を要求する)毎日癒されています。

だからでしょうか、背表紙に猫が写っていると手に取ってしまいます。


谷村志穂さんは女性作家の中でも恋愛小説の印象が強かったのですが、『おやすみなさい、と彼が言う』は不思議なユルさが溢れたエッセイ集です。主に谷村さんが好きな物を集めて身近な女性達の可愛らしさを書いていますが時々猫の写真があるのが嬉しいです。


実は谷村さんのことは作品を3冊ほど読んだだけで詳しくないのですが、旅がお好きなようです。行動的なその人生の楽しみ方に共感を得ます。

そして好きなものを素直に好きだと認めるところが良いですね。気の強い女性は嫌いではありませんが、頑固な女性や内に籠もるあまりに自分を認めない女性は苦手です。


もうすぐハローウィンです。街でも大きなカボチャやコウモリの飾り、とんがり帽子をよく見るようになりました。我が家の猫の一匹は蒸したカボチャが大好きなので横取りされないように気をつけようと思います。