行き着けのブックカフェでオーナーが“お前さん用に”と探してきてくれた本です。
古本屋を兼ねたカフェの老舗で、専門書から美術本・聖書、果ては日本の小説も教科書もあります。客が持ち込んで置いていったり、オーナーがどこかから手に入れてきたりと幅広いジャンルがあります。なにより、夜中24時間営業しているというありがたい店です。

作者の篠田真由美さんの作品はこのシリーズの後に出た神代教授を中心に書かれた作品から読んだので時系列では逆行していることになります。

建築は見て楽しむばかりでどんな建築方法などは全く分からない上に、ミステリーは読み馴れないので時間がかかりました。

時間が掛かった分内容に入り込んでしまうので僕にはシリーズ物は要注意です。シリーズ完結まで眠らない日々が続きます。

主人公桜井京介はW大学で建築を学び、知己の神代教授と少年・蒼、教授の教え子や教授のライバル達に関係した特殊な事件を解明していく探偵小説である。
説明が長くなったがそれは仕方ないのですよ。なんせ上下二段で400ページのミステリーで挙げ句にシリーズ物です。
どこから説明すればいいのか分からなくなります。

冬の長い夜を楽しむのに最適な読み物を提供してくれたオーナーに感謝です。時々間違って中国語の本をプレゼントしてくれてもこれで帳消しにするよ。

本当に久しぶりになってしまいました。年末にBlackberryを壊し、翌日には雷が落ちてパソコンが動かなくなりドタバタの年末となりました・・・。

日本と違ってお正月のお祝いムードを一瞬の盛り上がりで終えてしまうNewYorkでは、1日しか休めないので2日には仕事に出てました。(3日まで休める日本のシステムが羨ましい)


今年はNewYorkも大雪で閉じこもる日が多いので、その分読書の時間が長いです。更新が滞っている間にかなりの数の本を読み終わっているので、今年も順次書き残していこうと思います。


まず、第1弾は梨木香歩『春になったら莓を摘みに』を書き込みます。梨木さん初のエッセイ集ですが、イギリス留学時代の下宿での暮らしが中心になっています。

僕は梨木さんの“西の魔女が死んだ”が大好きです。素っ気ないようで真実を望郷の念で飾らないように、でも自然との調和というか言葉に無理を重ねない姿勢が好きです。


僕の曾祖母は実は生粋のイギリス人です。とはいえ僕が生まれる前に亡くなっているのですが、だからでしょうか祖父は常に身の回りに緑を置くことを好んでいました。小さい頃親から離れて祖父の元に居た時期に植物から得る癒しの効果を身をもって教わったので、植物や自然と共に生活する場面の多い梨木さんの小説は「なじむ」のが早いです。


春は遠そうですけど、気長に待つことにします。



今回は読書歴とは関係なく、暴力は嫌いだということを書きたいだけです。こんな事はツィッタ-に載せればいいんでしょうが、僕はマメな人間ではないのであれは正直やっていく気になれません。

英国の大学で教鞭をとる友人からふとしたことで学生批判を聞かされました。
イギリスで大学授業料の大幅値上げが議会で可決され、学生デモが暴徒化して怪我人が出ています。
確かに学生側が言う“貧しい若者が大学に入るチャンスを奪う決定”だが、暴力で決定を覆そうというのは愚かで恥ずべき行為です。
英国の教育水準は世界的にも非常に高い。そんな国の大学に入学し、勉学に励んできた者なら暴徒化して破壊行為に走ってる間に頭を使うべきだ。中には経済や政治を学ぶ者もいるはず。ならばどれだけイギリス経済が危機的状況にあるか分かるだろうに…。
授業料が値上がりするなら、基金を設立し新しい奨学金制度を充実させる。卒業生からの資金援助団体を独自に持つ。対応策はいくらでも考えられる。要は実際に行動・実践するかどうかだ。
いつまでも国がどうにかしてくれると甘えてアグラをかいているのは止めなさい、と言いたい。

僕も学生時代は仕送りのない超貧乏学生だったから大変さは理解出来る。授業料は卒業までに日本のちょっとした一戸建てが軽く建てられる金額が掛かったから地獄だった。

大学院のとき英国の有名大学に行って驚いた。学食は24時間開いていて無料。学生でなくても誰でも利用出来て、図書館も同じく。とてつもなく広い敷地に川が流れていて学生が川遊びをしている。寮は無料で、学費も年間40万円で済む。これは至れり尽くせりだ、と関心したが同時に恐ろしく国の負担を懸念した。
景気の良いうちならまだしも悪化を続ける現在は存続を危ぶむべきだ。少なくとも『伝統と威厳』を優先するなら。

政府の方針を批判して暴れる暇があったら、国を動かすような新たな経済政策と景気回復の道筋を提案し、自分達と後に続く学生達の学び舎への道筋を暴力的強行手段無くして造り上げよ。
いかに街中を破壊するか考える知識があるなら、決定した苦難に対応する為の策を練るという、人間に与えられた特権とも言える様々な知識を有効活用してほしい。

愚痴ってき友人には君も甘い環境で学生時代を過ごしたのだから責任を痛感すべきだ、と言いたいながらも同業のよしみで黙って愚痴を聴いておいた。