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【書籍】博士の愛した数式【りゅう】

博士の愛した数式 (新潮文庫)/小川 洋子
¥460
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こんばんわ(・∀・)ノ


ちょっぴり秋の訪れを感じる季節になってきましたね(´ー`)


木曜日を担当する事になりました、「りゅう」といいます。


以後、よろしくお願いしますm(_ _)m





さてさて、本日ご紹介する本は『博士の愛した数式』という小説です。


2006年に映画化(寺尾聰、深津絵里が出演)もされました。


第1回本屋大賞受賞キラキラ





【あらすじ】


・80分しか記憶がもたない、数学を研究し続ける「博士」

(ちなみに博士は64歳。事故に巻き込まれる47歳までの記憶はある)

・家政婦の「私」

・その家政婦の息子で、博士にあだ名をつけられた10歳の「ルート」



博士とまわりの人間は80分毎に、「はじめまして」から始まる関係。


そして博士は同時に誕生日や靴のサイズを聞きます。


その人に関連する数字を知り、交流を持ちたいからです。


毎回の「はじめまして」と「決まり文句」を家政婦とルートは嫌な顔ひとつせずに、むしろ好意的に博士を迎えます。



博士の背広にはメモがたくさん。


それは、博士自身が記憶を思い出せるように書いたもの。


たくさんのメモは背広の袖・胸・襟に貼り付けられ、最も大切なメモ「私の記憶は80分しかもたない」は袖に貼り付けられています。


博士・家政婦・ルートの、日々の生活を過ごして行くことで、増えていくメモ。


「新しい家政婦さん」「その息子ルート」・・・


「○○日は野球観戦」「ルートにケーキのお礼を言うこと」・・・



なんとなくぎこちない日々の中、3人が共に過ごしていく中で、楽しさに包まれる生活に変わっていくストーリーです。





【感想】


読んでいる最中・・・そして読み終わった後に更に感じたことですが、



何とも悲しい、そして愛に溢れた作品なのかと。



筆者のやんわり(?)とした、文章のおかげか、人物の心情・行動・表情のひとつひとつ、そしてシーンの背景もすっと頭に浮かんで来る1冊であり、どんどんと引き込まれていきます。



また、博士が家政婦やルートに数式の可憐さや美しさを話すシーンが度々あるのですが、思わず読んでいるこちら側も納得してしまうような表現力。


自分は文系なのですが、数式も見方を変えればこんなにも惹きつける要因があるのだな、と感じましたね。


特に自分が気に入っている、博士の腕時計のシリアルナンバーと家政婦の誕生日の関係。



・・・。



あ、詳しくは書きません(笑)

是非読んでください(爆)




以上、こんな簡単な感じではありますが、この辺で終わっておきますm(_ _)m


でわまた来週(・∀・)ノ