明るいドイツ文学作品を読んでみよう! / 『エーミールと探偵たち』 エーリヒ・ケストナー
おひさしぶりです、くりぼうです。
なつーってなったかと思えば雨で寒い日もあり。
なんだかよくわからない季節やね~
日本の夏はじめじめしてて嫌いなので
どこか外国に逃げたいくりぼうです。
さてさて、そんなくりぼうが今日ご紹介するのは
ドイツベルリンのお話!
ドイツ児童文学でくりぼうが一番大好きな作家さんの
児童文学処女作!!
はちゃめちゃ冒険小説が好きなあなたに送る楽しいドイツ文学作品
『エーミールと探偵たち』 written by エーリヒ・ケストナー
<目次>
・登場人物
・あらすじ
・感想
・作者について
・翻訳者について
・ドイツ文学のすゝめ
<登場人物>
エーミール・ティッシュバイン:
主人公。ママのお使いでノインシュタット(田舎)から従兄弟の家のあるベルリンへ140マルク(10数万円)を持っていく。
ティッシュバイン婦人:
主人公のママ。ノインシュタットで美容院をやっている。
グルントアイス(山高帽の男):
エーミールとベルリン行きの電車で一緒のコンパートメントに乗っていた。泥棒。悪い人。
ポニー・ヒュートヒェン:エーミールの従姉妹。
グスタフ:ベルリンのガキ大将。クラクションを持ち歩いている。
エーリヒ・ケストナー:新聞記者。
その他子供たち多数。
<あらすじ>
田舎町ノインシュタットに住む主人公エーミールはママと二人暮らし。
夏休みのある日、エーミールはママにお使いを頼まれる。
ベルリンに住むおばさんの家に140マルク(10万円と少し)を届ける役目を仰せつかった。
遠いベルリンまでの初めての一人での汽車旅行!ということでエーミールは意気揚々と出発!
あ、もちろん、お金は盗られないように慎重にね。
封筒に入れて上着の右ポケットにピンで止めてあるよ☆
ママの台詞は完璧にフラグ。。。
そして汽車のコンパートメントでは、ちょっと怪しい山高帽の男と同室になった。
怪しい男はグルントアイスと名乗った。なんか怪しいなぁ・・・気をつけて行動しなきゃ。
と思ってたけど、長い汽車の旅。エーミールは眠ってしまう。。。
ベルリンに着くと、、、あれ?グルントアイスがもういいない。
そして、、、
お金が無い!右ポケットに入れてたお金がない!
途方にくれるエーミール。とりあえず泥棒を探さなくちゃ!
でも、なにせ右も左もわからない大都会ベルリン。
どうやって泥棒を探せばいいんだろう・・・
そんな時、たまたま声をかけてきたのがベルリンのガキ大将グスタフ。
「見慣れないやつだな。いなかっぺがこんなとこで何してんだ?」
「お金を盗まれたんだ・・・」
「まじかよ!これは俺の正義漢に火がついた!一緒に犯人を捕まえてやるよ!」
というラッキーな展開になり、グスタフが近所の子どもたちを大集合させた。
その数ざっと二十人以上!
そして、ここから、エーミールと探偵たちVS泥棒との戦いが始まる!
<感想>
一気に読める。物語の展開がスピーディー!
この先どうなるの?どうなるの?と思わせるのが
ケストナーさんはむちゃくちゃうまい。
子どもの探偵団なのに、むちゃな行動とかは意外としなくて
ちゃんと資金面のやりくり(交通費をどうするかとか!)や
情報伝達のシステム(電話番)の役割があったりして、
ほんまに、子どもって、一人ひとりの力や知識は弱いかもしれんけど
みんなが集まると悪いおとなにだって勝てちゃうんだぜ☆
っていうのが最期すっきり終わるのでよい感じ。
<作者について>
エーリヒ・ケストナーはドイツの児童文学作家。
第一次、第二次世界大戦、両方経験してる。
エーミールを書いたのは第一次世界大戦後。
もともと社会批判の作品が多かったんやけど、
出版社の友達に「児童文学書いてみない?」と言われたのがきかっけで
児童文学作品にめざめる。
反ナチで、『エーミール』にはあんまり社会批判的な話は
出てこないんやけど、この後の作品はよくよく読むと
児童文学作品やのに結構際どいことを書いてたりとか。
作品の主人公や主要登場人物にはほぼモデルが存在してて
主人公は大概ケストナー自身。
『エーミール』では、主人公は幼少期のケストナーがモデルで、
ケストナー自身も新聞記者として出てくる。
エーミールにお父さんがいない設定になってるのは、
ケストナーがお父さんとあんまり仲が良くなかったから笑
基本的にママっ子だったので、作中にはお母さんがよく登場する。
<翻訳者について>
高橋健二さん訳と池田香代子さん訳と、、、ほかにもあるかも。
高橋健二さん訳のほうが古い。
彼はケストナーとヘルマン・ヘッセマニア。
訳の雰囲気はどっしりした感じ?なんかね、NHKの教育番組ぽい笑
池田香代子さんは「世界がもし100人の村だったら」でもおなじみ。
現代訳って感じで読みやすいかな?
ケストナーとかドイツ語の雰囲気を味わうなら高橋さんの訳のほうが
しっくりくる気がするな~と個人的には思うけど
明るく読みたいなら池田さんのほうがよいかも。
<ドイツ文学のすゝめ>
ドイツ文学ってゲーテとかのイメージがあって固いって思われがちやけど
こんな感じの明るい文学作品もありますよっと♪
ま、ケストナーの作品全体を見ると、ほのぼのしてるようで
よくよく読むと社会批判ばんばんな作品多いねんけどな笑
ドイツの児童文学やとミヒャエル・エンデもおすすめ。
エンデのほうがちょっと年長者向け?
エンデ作品は児童文学やけどオトナが読むとなぜか難しい作品が多い気がする。
『モモ』は読むべし!カメが可愛いよ、カメ。
ということで、本日は『エーミールと探偵たち』でした♪
最後まで読んでいただきありがとうございました!
くりぼう
なつーってなったかと思えば雨で寒い日もあり。
なんだかよくわからない季節やね~
日本の夏はじめじめしてて嫌いなので
どこか外国に逃げたいくりぼうです。
さてさて、そんなくりぼうが今日ご紹介するのは
ドイツベルリンのお話!
ドイツ児童文学でくりぼうが一番大好きな作家さんの
児童文学処女作!!
はちゃめちゃ冒険小説が好きなあなたに送る楽しいドイツ文学作品
『エーミールと探偵たち』 written by エーリヒ・ケストナー
<目次>
・登場人物
・あらすじ
・感想
・作者について
・翻訳者について
・ドイツ文学のすゝめ
<登場人物>
エーミール・ティッシュバイン:
主人公。ママのお使いでノインシュタット(田舎)から従兄弟の家のあるベルリンへ140マルク(10数万円)を持っていく。
ティッシュバイン婦人:
主人公のママ。ノインシュタットで美容院をやっている。
グルントアイス(山高帽の男):
エーミールとベルリン行きの電車で一緒のコンパートメントに乗っていた。泥棒。悪い人。
ポニー・ヒュートヒェン:エーミールの従姉妹。
グスタフ:ベルリンのガキ大将。クラクションを持ち歩いている。
エーリヒ・ケストナー:新聞記者。
その他子供たち多数。
<あらすじ>
田舎町ノインシュタットに住む主人公エーミールはママと二人暮らし。
夏休みのある日、エーミールはママにお使いを頼まれる。
ベルリンに住むおばさんの家に140マルク(10万円と少し)を届ける役目を仰せつかった。
遠いベルリンまでの初めての一人での汽車旅行!ということでエーミールは意気揚々と出発!
あ、もちろん、お金は盗られないように慎重にね。
封筒に入れて上着の右ポケットにピンで止めてあるよ☆
ママの台詞は完璧にフラグ。。。
そして汽車のコンパートメントでは、ちょっと怪しい山高帽の男と同室になった。
怪しい男はグルントアイスと名乗った。なんか怪しいなぁ・・・気をつけて行動しなきゃ。
と思ってたけど、長い汽車の旅。エーミールは眠ってしまう。。。
ベルリンに着くと、、、あれ?グルントアイスがもういいない。
そして、、、
お金が無い!右ポケットに入れてたお金がない!
途方にくれるエーミール。とりあえず泥棒を探さなくちゃ!
でも、なにせ右も左もわからない大都会ベルリン。
どうやって泥棒を探せばいいんだろう・・・
そんな時、たまたま声をかけてきたのがベルリンのガキ大将グスタフ。
「見慣れないやつだな。いなかっぺがこんなとこで何してんだ?」
「お金を盗まれたんだ・・・」
「まじかよ!これは俺の正義漢に火がついた!一緒に犯人を捕まえてやるよ!」
というラッキーな展開になり、グスタフが近所の子どもたちを大集合させた。
その数ざっと二十人以上!
そして、ここから、エーミールと探偵たちVS泥棒との戦いが始まる!
<感想>
一気に読める。物語の展開がスピーディー!
この先どうなるの?どうなるの?と思わせるのが
ケストナーさんはむちゃくちゃうまい。
子どもの探偵団なのに、むちゃな行動とかは意外としなくて
ちゃんと資金面のやりくり(交通費をどうするかとか!)や
情報伝達のシステム(電話番)の役割があったりして、
ほんまに、子どもって、一人ひとりの力や知識は弱いかもしれんけど
みんなが集まると悪いおとなにだって勝てちゃうんだぜ☆
っていうのが最期すっきり終わるのでよい感じ。
<作者について>
エーリヒ・ケストナーはドイツの児童文学作家。
第一次、第二次世界大戦、両方経験してる。
エーミールを書いたのは第一次世界大戦後。
もともと社会批判の作品が多かったんやけど、
出版社の友達に「児童文学書いてみない?」と言われたのがきかっけで
児童文学作品にめざめる。
反ナチで、『エーミール』にはあんまり社会批判的な話は
出てこないんやけど、この後の作品はよくよく読むと
児童文学作品やのに結構際どいことを書いてたりとか。
作品の主人公や主要登場人物にはほぼモデルが存在してて
主人公は大概ケストナー自身。
『エーミール』では、主人公は幼少期のケストナーがモデルで、
ケストナー自身も新聞記者として出てくる。
エーミールにお父さんがいない設定になってるのは、
ケストナーがお父さんとあんまり仲が良くなかったから笑
基本的にママっ子だったので、作中にはお母さんがよく登場する。
<翻訳者について>
高橋健二さん訳と池田香代子さん訳と、、、ほかにもあるかも。
高橋健二さん訳のほうが古い。
彼はケストナーとヘルマン・ヘッセマニア。
訳の雰囲気はどっしりした感じ?なんかね、NHKの教育番組ぽい笑
池田香代子さんは「世界がもし100人の村だったら」でもおなじみ。
現代訳って感じで読みやすいかな?
ケストナーとかドイツ語の雰囲気を味わうなら高橋さんの訳のほうが
しっくりくる気がするな~と個人的には思うけど
明るく読みたいなら池田さんのほうがよいかも。
<ドイツ文学のすゝめ>
ドイツ文学ってゲーテとかのイメージがあって固いって思われがちやけど
こんな感じの明るい文学作品もありますよっと♪
ま、ケストナーの作品全体を見ると、ほのぼのしてるようで
よくよく読むと社会批判ばんばんな作品多いねんけどな笑
ドイツの児童文学やとミヒャエル・エンデもおすすめ。
エンデのほうがちょっと年長者向け?
エンデ作品は児童文学やけどオトナが読むとなぜか難しい作品が多い気がする。
『モモ』は読むべし!カメが可愛いよ、カメ。
ということで、本日は『エーミールと探偵たち』でした♪
最後まで読んでいただきありがとうございました!
くりぼう