フィデリティ投信は7月10日、フィデリティ・インターナショナルが実施したアジア太平洋の6つの地域(日本、中国本土、香港、台湾、シンガポール、オーストラリア)の個人投資家調査の結果を発表した。
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 また、今後12カ月の投資先としては、最近の好調な市場パフォーマンスにけん引される「米国」(34%)が最も高く、次いで、「グローバル」(25%)、「アジア(日本を除く)」(23%)が人気だった。この傾向は、シンガポールや香港の回答と同じになった。特徴的だったのは、日本で、第1位に「日本」(58%)と回答し、「米国」(37%)や「グローバル」(17%)よりも自国への投資を優先的に考えていることだった。中国も第1位は「アジア(日本を除く)」が31%で、「新興国」(24%)、「グローバル」(20%)という回答になり、他の地域との違いが大きかった。
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 この調査結果に対して、フィデリティ投信の商品開発部長である松本学氏は、「日本は他のアジアの国々と比較して長期での資産形成の意識が高い結果となった。背景には、少子高齢化に伴い受給できる年金は減る一方で、寿命が延びて生涯に必要なお金は増えていることがある。老後の資産形成を目的とする長期資産運用では、年齢や状況により最適な資産配分やとるべきリスクが変化するが、個人のライフプランやゴールにあった資産運用を継続的に内容を見直しながら行うことは容易ではない。長期投資に適した商品や専門家にアドバイスを求めることなども活用して自分のゴールに適した運用を長期に続けられるよう工夫が必要」とコメントしている。

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だそうですが

 


投資にあたり、商品のブランドに馴染みが深く、親近感から国内企業を中心にポートフォリオを組んでしまう、身内びいきに似た現象が発生する。
この現象は、行動経済学で「ホームカントリーバイアス」と呼ばれる。
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ホームカントリーバイアスは行動経済学では「気を付けて避けるべき行動」として警鐘が鳴らされていますが、経済は勘定ではなく感情で動くから、自然とホームカントリーバイアスは働くはずなので「他の地域との違いが大きかった」と書かれてることの方が意外でした

と考えると「中国も第1位は「アジア(日本を除く)」が31%」は、共同富裕で株価が低迷する中でも中国本土の人々は中国株への投資要望(ホームカントリーバイアス)を示してるのではないでしょうか?

言及されている「シンガポールや香港」は米国、グローバルだったんでしょうが、調査6か国の中で言及されてない台湾、オーストラリアの投資先としてホームカントリーバイアスが見られないか気になります

何にせよ「年齢や状況により最適な資産配分やとるべきリスクが変化」したところで「資産運用を継続的に内容を見直しながら行うことは容易」なので、あなたを儲けさせる専門家ではなく、あなから儲ける「専門家にアドバイスを求める」のは、やめたほうが良いと思います(;'∀')