実際の設問に挑戦!
これから調査結果をみていきますが、その前に、実際の問題にチャレンジしてみましょう。

正解と「2022年調査」回答者の平均点は、以下のとおりです。

正誤問題の正答率
まず、金融リテラシーの正誤問題(25問)の結果についてみていきます。

正答率は全体で55.7%で過去2回の調査結果とあまり変わりませんでした。

年齢層が高いほど、また金融・経済情報をみる頻度が高いほど、正答率も高くなる傾向があり、こちらも2019年の調査と同様の結果でした(図2)。

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だそうですが

問2だけ、他の設問と違って「一般に」という但し書きが書かれていて、世間一般ではどう言われているかという常識が問われてますが、この設問だけは他の4問と比べると違和感があります

「一般に」を外して考えると、[一生涯の生活費]>[老後の生活費]ですし「住宅は購入するもの」「子供は育てるもの」という昭和の価値観に縛られた考え方もどうかと思います(住宅は賃貸で医療費がかかる人にとっては3大支出は「1.一生涯の生活費、子の教育費、医療費」ですし、子供を持たず親が長生きするなら3大支出は「3.住宅購入費、医療費、親の介護費」ですし、それぞれの人生にはそれぞれの3大支出があるはずです)

行動経済学に「メンタルアカウンティング(心理会計)」がありますが「これは〇〇専用の費用」とお金に色付けすると非合理的な運用に陥ることを「映画の前売りチケットを無くしたことに窓口で気づいた場合と、映画の前売りチケット相当金額を無くしたことに窓口で気づいた場合で、その後の行動が変わる」という事例で説明してますが、お金は色分けして考えましょうという金融機関の販売員FPに促されるままに「子供の教育費だから学資保険」「老後の生活費だから債券ファンド」といった色分けをすると非効率な運用に繋がると思います

と、考えながら正答率を見ると、問2が最も低いんですね(;'∀')

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出題者によって与えられた選択肢を外して人生の3大支出を考えると、5公5民と言われた社会保険料+税金の数億円こそが最大の支出で、数千万円の住宅購入費用や、2000万円×子どもの数の教育費や、2000万円で足りる老後費用よりデカイですが、社会保険料+税金は国家として支出削減されたくないから、考えて欲しくないでしょうなぁ(;'∀')