つみたて投資枠と旧つみたてNISAの違い

新NISAのつみたて投資枠は、長期の分散・積立投資という基本的な考え方は従来のつみたてNISAと変わりません。しかし、年間投資枠などの制度内容は見直されています。主な変更点は以下のとおりです。

出所)金融庁「新しいNISA」をもとに作成

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だそうですが

出所)金融庁「新しいNISA」を見てみても、旧つみたてNISA非課税保有限度額「800万円」の記載はありません

 


つみたてNISA開始は2018年で、新制度に移行したのが2024年となっているので、2018年の当初の積立限度額は20年×40万円で800万円だったかもしれませんが、2023年までで終了していまった現時点で結果を記載すれば、非課税保有限度額は800万円ではなく、240万円と記載すべきだと思います

旧の一般NISAとつみたてNISAが二者択一だったころのつみたてNISAへの誘い文句として「一般NISA投資枠600万円よりもつみたてNISA投資枠800万円の方が大きい」というのがありましたが、ころころと目の色を変える金融行政のしわ寄せで、今となっては、一般NISA投資枠600万円よりも、つみたてNISA240万円の方が小さかったことが確定しました

NISAがお手本とした英国ISAでは、英国株価を上げるという思惑によって「個人投資家による英国株投資の非課税枠拡大」という歪んだ施策が打たれましたが


現在のNISAもいつ政治的思惑で改悪されるかもしれないので、毎月10万(5万)のつみたて投資で年間120万円(60万円)の15年(30年)で1800万を埋める、といったのんびり積立ではなく、旧一般NISAを5年で埋めたように、年間360万円を5年で埋めて、1800万円の枠をなるべく早く使いきった方が良いと思います

投資は金額と時間の掛算なので、積立で三角の投資をするよりも一括投資で長期間大金をリスクに晒した方が投資効率が上がるという意味でも、5年で1800万円の投資枠を埋める方が合理的です