20年以上運用実績のある投資信託のうち、どのタイプが超長期で好成績を上げているか。2024年1月から始まった新NISA(少額投資非課税制度)の成長投資枠で購入できるファンドに対象を絞り、同4月末時点の20年リターン(分配金再投資ベース)をランキングしてみた。

上位10ファンドを見ると、主に米国株式でアクティブ(積極)運用するファンドが大半を占めた。過去20年間にわたり、世界の主要な資産の中でも米国株式の伸びが突出していたことが背景にある。IT(情報技術)産業などの発展が米国株式ファンドのパフォーマンスに貢献した。

これらの米国株式ファンドを含め、今回のランキングの上位10ファンドはすべてアクティブ型だった。新NISAでは米国や世界の株価指数との連動を目指すインデックス型(指数連動型)が人気を集めているが、過去20年の運用成績ではアクティブ型の健闘が目立った。必ずしも将来そのままのパフォーマンスが保証されるわけではないが、実績のあるアクティブ型に目を向けてみるのも一手だ。

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だそうですが

今年の正月に他界された故山崎元さんが提唱していたインデックス運用が最強である理由「平均投資家有利の法則」が実際に有効であるならば、

 


初年度の平均投資家は「真ん中より少し上」という成績しか残せなかったとしても、20年という長期の勝負を継続することで、かなり上位に食い込んでるはずですが、ランキング10位内にいるのはアクティブファンドばかりで、オルカンが入り込んでません

その理由は単純で「世界の株価指数との連動を目指すインデックス型(指数連動型)」には20年運用実績が無いからです(VTが米国で運用開始されたのが2008年の16年前ですし、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) が買えるようになったのは設定日:2018-10-31からの6年前です)

というわけで、指数としてのMSCI-オール・カントリー配当込み(円)実績と比較してみると



20年で100万円がが695万円(リターンは+569%)になってるので、新NISA成長投資枠対象ファンドランキングの6位に食い込みます(指数は経費が引かれてないのでオルカンの信託報酬0.06%+その他費用0.03%で毎年0.1%の実質コストがかかるから20年×0.1%=2%程度は成績は下がりそうですがそれでも7位です)

 


新しいNISA成長投資枠の対象商品は投資信託(非上場)で1915本あって、そのうち設定日が20年以上前(2004年5月22日より小さい)は202本ありますが

全世界平均に投資して「真ん中より少し上」を20年間キープすることで、6~7位/202ファンドと上位3%に食い込めるのであれば、アクティブ型になんか目もくれないのが最善手だと思います