―どんな相談が多いですか。

「投資初心者のお客さまが中心で、『証券会社で勧められて買った金融商品で損しているのでどうにかしたい』『インフレや円安から資産を守りたい』など様々です。資産運用のアドバイスで私が大切にしているのは、お客さまの年齢や職業、家族構成、資産状況、悩みなどを細かく聞き、一人ひとりに合わせたオーダーメードの助言をすることです。それぞれの目的(ゴール)設定も重要視しています。何のために資産運用するかはっきりしていない方がほとんどですが、相談しているうちに『老後は夫婦で毎年海外旅行に行きたい』など具体的な目標が見つかり、その実現に向けて前向きな気持ちになってもらえることが多いです」

―良いアドバイザーを見極めるには。

「いきなり商品を勧めてくる場合は要注意です。自分の話をじっくり聞いてくれるか、そのうえでニーズに合った商品を提案してくれるかなどがポイントです。勧誘をしてくる販売員などに『その商品を自分で持っていますか』『自分の親にも勧めますか』と質問してみるのもいいでしょう。その答えで信頼できるかどうか判断できると思います」

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だそうですが

投資に関する要望は「お客さまの年齢や職業、家族構成、資産状況、悩みなど」とは無関係に「増やすこと(できれば低リスクで))」しかないのに「オーダーメードの助言」「目的(ゴール)設定」といった、関係ないことを付加サービスとして振りかざすアドバイザーには要注意です

お金は腐らないし、沢山あっても困らないので、増えたら増えたなりの使い方、減ったら減ったなりの使い方を後から考えれば良いので、ゴール設定なんてどうでもいいし、ゴールと目標金額と目標利回りを決めたからといって、その人だけに特別に有利な条件の商品が回ってくるわけでもなければ、目標利回りが低くても達成できそうだからといって、高コストの低リスク低リターン商品を買わなきゃいけない理由もありません

『その商品を自分で持っていますか』『自分の親にも勧めますか』と質問してみたところで、商品を売りたいアドバイザーなら「もちろん持ってますし、自分の親にも勧めてます」と返答されるだけです

良いアドバイザーを見極める質問は「おすすめのアクティブファンドはありますか?」だと思いますす(故山崎元さんの名言です)。この質問に対して「そんなもんあるわけないじゃないですか!」と即答せずに、販売手数料の高いアクティブファンドを紹介しだしたら、さっさと切り上げれば、自分とアドバイザーお互いの時間の無駄が省けて良いと思います