高配当銘柄へ小額から分散投資できる「高配当ETF」

日本株投資の大きな魅力の一つに、インカムゲインがあげられます。安定的な配当を得られるのは、投資を続けるモチベーションにもなりますよね。東京証券取引所には、高配当銘柄に小額から分散投資できる「日本株高配当ETF」が15本上場(2024年4月19日現在)しており、年々人気が上昇中です。

表右側の「分配金利回り」を見ると、例えば昨今人気の高い、S&P500やNYダウ指数などに連動する米国株投信や、主要先進国株式へ中心に投資するMSCI KOKUSAIなどに連動する“オルカン”投信と比べ、概して高い利回りが出ていることがわかります。すなわち、日本株の高配当ETFは、安定的なインカムゲインを求める方に有効な投資商品といえるでしょう。

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ご自身で「好配当」銘柄を探して個別株投資するもよし、プロが選定したETFを通じて高配当銘柄へ分散投資するもよし。是非ご自身に合った方法で、「好配当」銘柄へ投資してみてくださいね。

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だそうですが

表の一番上の「上場MSCI日本株高配当低ボラティリティ」の「分配金利回り」を見ると2.53%ですが、S&P500や“オルカン”投信の利回りが出てないので、昨今人気の高いS&P500や“オルカン”投信より高い利回りが出ているがわかりません

何より、株式が配当金を出すと配当落ちで株価が下がるように、株式で構成されるETFも分配金を出せば基準価額が下がるので、分配金利回りがいくら高かったところで、基準価額がどんどん下がるようでは有効な投資商品とは言えず、分配金利回りよりも分配金と規準価額の増減を合わせたトータルリターンが重要になります

分配金を払い出し続けることで基準価額がどんどん下がり続ける毎月分配型投信が「資産形成に向かない」と新しいNISA対象商品から除外されたように、分配金利回りに注目させる言説は要注意です

ということで「上場MSCI日本株高配当低ボラティリティ」とオルカンとS&P500の過去1年、3年、5年のトータルリターンを比較してみると、、、ひどいもんでした(;'∀')


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ところで「主要先進国株式へ中心に投資するMSCI KOKUSAIなどに連動する“オルカン”投信」って無茶苦茶です

MSCI KOKUSAIなどに連動するのは「先進国株インデックスファンド」や「外国株式インデックスファンド」ですし、“オルカン”投信はMSCI All CUNTRY AND WORLD INDEXに連動してる投信です

違いとしてはMSCI KOKUSAIは先進国の約1300銘柄で構成されますが

オルカンは新興国を含む世界の大中型株の約3000銘柄で構成されるので

構成銘柄のTOP9位に台湾企業のTSMCが入ってきます