Q4. 投資をしていない理由を教えてください。

Q2で投資をしていないと回答した人に、自由回答で理由を訊いたところ「リスクが怖い」「お金に余裕がない」「やり方がよくわからない」「知識がない」「興味がない」「面倒だから」といった回答が寄せられた。未知の世界で不安が大きく、興味はあってもリスクを恐れて手を出せないと感じている人や、投資にまわす資金に余裕がないと感じている人が多いことがうかがえる。

投資は資産に応じて無理のない範囲で取り組むことが大切だ。投資をするには大金が必要だと思っている人も多いと思うが、NISAやiDeCoを利用して投資信託を少額から積み立てられる制度もあり、まとまったお金がなくても投資ができる環境が整ってきていることをぜひ知ってほしい。また、いきなり実際のお金を使うのが不安という人は、買い物で貯めたポイントなどを使って投資ができるサービスを活用し、少しずつ慣らしてみるのもおすすめだ。

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だそうですが

投資をしていない理由として最初に「リスクが怖い」とありますが、その「怖い」と思う(嫌な)気持ちは、人間全てが持っている共通のオペレーションシステム(ヒューマン・ユニバーサル:普遍文化)です

行動経済学のプロスペクトカーブで参照点を最高値に置けき、50%の確率で2倍に、50%の確率で1/2になるとすれば、増えた時の喜びよりも、減った時の悲しみの方が2倍で感情に効くので、価格変動のある資産は換金して利益を確定させたくなるのは人類共通の普通の感情です

債券が期待リターン1%で売買できるのと、同時期に株式が期待リターン5%で買える(債券利回りと比較したら1/5の値段で売買できる)のは、そこに価格変動リスクを嫌う(普通の)人々が居るからです

もし「リスクが怖い」と思う人が居なかったら、債券と株式の期待リターンは同じになる(株式の価格が5倍になる)はずですし、言い換えれば「リスクが怖い」からこそ、そこにリスクプレミアムが存在しえます

起業家や投資家といったリスクテイカーが享受するリスクプレミアムは、リスクを嫌う大衆(非投資家や被雇用者)が提供するのが資本主義社会の仕組み(r>g:ピケティ21世紀の資本より、rは資本ストックの収益率、gは経済成長率)です

嫌なものを無理に勧めても、価格が下がった時に恨まれたり、価格が上がった時に嫉妬されたりするだけなので(金融商品を買って欲しい売り手以外の人は)投資を嫌がってる普通の(リスクが怖い)人に投資を勧めるべきではないと思います