「アクティブ運用者として、様々な投資環境やお客様のニーズに適うような商品を幅広く取り揃えて提供してきたい」と、新NISAによって変化しつつある顧客ニーズを慎重に見極めて商品ラインナップを考えていくと語っていた。
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2024年1月には資金流入しているファンドの76%はパッシブファンド(インデックスファンド)だったが、2月は69%、3月は63%と、パッシブファンドの比率が徐々に低下し、アクティブファンドが盛り返していることに注意を促した。

 松本氏は、今後の商品戦略として「アクティブ運用商品の魅力を伝えることに注力していく」と語っていた。「個人投資家の皆様は、ファイナンシャルゴールを理解、または、定義して、そのゴールを実現するにふさわしい商品を選択されるべき。その際には、専門的なアドバイザーの助言は非常に重要で、今後、投資家層のすそ野が大きく広がっていく中で、ファイナンシャル・アドバイザーの役割の重要性が顕在化してくるだろう」とした。そして、アドバイザーにフィデリティの運用について理解してもらうことが非常に重要になっていくと語っていた。また、「今後のマーケットはウクライナ情勢やイスラエル問題などの地政学リスク、さらに、インフレの高止まりなど、今後の見通しを不透明にしている要素が多い。このような時にこそ、ボトムアップで銘柄選定していくアクティブ運用の強みが活きてくる」としてアクティブファンドに活躍余地が広がるという見通しを示した。

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だそうですが

投資に関するお客様のニーズなんて「増やすこと」以外にありませんし、客が価格変動リスクを抑えたかったら「商品ラインナップ」ではなく「投資金額」で価格変動の絶対額をコントロールすると合理的に運用できます

商品ラインナップとしても「1000万円までの普通預金」と「個人向け国債変動10年」と「世界株インデックスファンドかEIFでコストと手間が低いもの」を自分の好みの比率で保有する戦略を超える(事前判断として)ベストなポートフォリオは存在しません

「ファイナンシャルゴールを実現するにふさわしい商品」なんて「存在しないもの」を売り込むファイナンシャル・アドバイザーの役割というのは、客との利益相反が際立つ存在だと思います

そういえばフィデリティ投信といえば、企業型DCの選択肢として日本株アクティブファンドがありますが2004年からの20年で先進国株インデックスファンドが603%、TOPIX連動インデックスファンドが309%に増えた中、フィデリティ日本株成長ファンドは277%にしか増えてませんでした、、、ボトムアップで銘柄選定していくアクティブ運用の強みが活きてません(;'∀')