将来のための資産形成にどんな投資信託を買うべきか迷っている人にとって、参考になるのが「QUICKファンドスコア」だ。長期保有に向くかどうかの視点から個別の投資信託をランク付けし、日本経済新聞電子版(PC版)などで公開している。今回は国内株式型(QUICK独自の分類)の「フィデリティ・日本成長株・ファンド」について、スコアの内訳を詳しく見ていこう。

国内の成長企業に投資

同ファンドは1998年4月から運用を始め、運用実績23年を超える長寿ファンド。長期的に成長が持続すると期待される国内企業の株式を選定し、株価水準も考慮したうえで投資する。2021年12月末時点の純資産総額(残高)は5084億円と、国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETFを除く)のうち、国内株式型で最大残高をほこる。

長期投資にふさわしいかどうかを多角的に評価するQUICKファンドスコア(21年12月末時点)で、「フィデリティ・日本成長株・ファンド」の総合スコアは10段階のうちの9。同じ投信分類内で高評価だった。

配当込みTOPIXを上回る好成績

5つの評価項目のうち、平均より高スコアだったのは「リスク」「リターン」「下値抵抗力」「分配金健全度」の4項目。5年リターンは72.07%で、同じ投信分類内で比べて堅調だった。配当込み東証株価指数(TOPIX)と比較しても、運用開始からおおむね指数を上回る好成績を上げている。

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だそうですが

このグラフを見て「運用開始からおおむね指数を上回る好成績を上げている」から、是非投資してみたい!と思ったとしたら、貴方は騙されてます

この記事の設定来グラフの特徴は、スタート直後の98年4月~00年8月にTOPIXを大きく引き離した後は、ほぼTOPIXと平行で「つかず離れず」の大差ない成績しか残せてないことです

この「フィデリティ・日本成長株・ファンド」は2004年12月から私の勤務先の企業型DCに入ってるので同じグラフは前から見てました

企業型DCが始まった2004年12月を100として毎月の成績を同じく企業型DCに入ってるTOPIX連動インデックスファンドと比較すると

2004年12月~2019年12月までの15年間は、ずーーーーーーっとTOPIX連動インデックスファンドに負け続け、2020年3月のコロナショック以降ちょっとだけTOPIX連動インデックスファンドを上回った程度の「しょうもないファンド」としか見えなくなります

こんな最初の1年半だけ調子良かっただけで、それ以降はぱっとしないファンドにQUICKファンドスコア9が与えられるんだったら、そんなスコアには意味がありません

ちなみに、金融資本の投資策は人的資本が属する日本法人での稼ぎとの分散を考えれば先進国株or世界株が分散投資の考えから最適だと思われる上に、成績も「TOPIX連動ファンド」と「フィデリティ・日本成長株・ファンド」の団子レースから抜き出てるので、日本株ファンドへの投資はインデックスだろうが、アクティブだろうが、やめた方が良いと思います