「夏の終わりは自分で決めればいい」って、昔ドラマ『ビーチボーイズ』で反町隆史が言っていたので、きっと私の夏は終わっていません。
  だって、今年の夏一番見たい映画をまだ見てないから。
  『ダークナイト』『インターステラー』で私が一番好きな監督の一人、クリストファーノーランの新作『ダンケルク』をまだ見てないから。

  というのは昨晩までの話。


  さきほど、今週末公開の『ダンケルク』を一足早く試写会で見てきました!


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  あらすじとしては。
 第二次世界大戦期、英仏40万人の兵士が独軍にドーバー海峡フランス側のダンケルクに追い詰められる。英仏軍は海から、イギリスへ脱出を試みるが、陸海空から独軍の容赦ない追撃がせまる。果たしてダンケルクから脱出できるのか?という戦争映画です。

  感想としては。。。
 ちょっと期待過多だったかな、と。
 少し肩透かしをくらいました。
 ノーラン映画の中では佳作といったところです。というのも、ノーランは非常にクレバーで、理詰めのうまい監督で、その計算されつくしたシナリオが私の好物なのです。が、今回の『ダンケルク』はそういった小手先のシナリオをほぼ放棄しています。多少、時間軸を操作した演出があるのですが、どうしたのでしょう、うまく見せられてないと感じました。

  とにかく、今回注目すべきは特撮です。
  ノーランはCGを極力使わないことで有名な監督です。そのことに注意してると、「えー!これも実写なの!?」というサプライズの連続であります。脱出用の船が何隻も転覆するのですが、きっと実物大のミニチュア作って沈めてます。現場の苦労を考えるとクラクラしちゃいます。是非メイキングを見てみたいです。

  今回、私が行ったのはユナイテッド・シネマのアイマックス全国一斉試写会というものでした。この企画をたてた人は流石です。
  アイマックス劇場で見てこそ『ダンケルク』の真の価値が分かるという信念があるのでしょう。激しく同意です。
  今回、私が強く感じたのは、「アイマックスは画だけじゃなくて、音も最高だ!」ということ。
  もう本当に音が凄いんです。音楽ではなくて、効果音ですね。銃撃、爆撃、戦闘機のエンジン、旋回、機銃掃射、被弾音、撃墜、墜落etc...とにかくすごい迫力です。
  あれは、自宅のしょぼいAV機器では体験できないな~、と。

  全体的に映画というより、アトラクションのような映画でした。少し期待していたものと違いましたが、かなり良質の作品なのは間違いないです。きっと技術系の部門でアカデミー賞などを取りまくると思います。
  ぜひ皆さんもお近くのアイマックス劇場でご覧下さい。

  さて、私の夏は一応これで終わりですかね。
  いまひとつな終り方でしたが、また来年の熱い夏に期待して。