本澤二郎の「日本の風景」(5052)

<政治家ではない政治屋は金権脱税魔>

萩生田光一・松野博一・西村康稔・世耕弘成・西村博文・塩谷立・高木といった安倍晋三側近は、今では金権脱税魔の代表格と見られている。もう一人は五輪疑獄の黒幕の森喜朗。カルト神社神道・統一教会グループとも指摘されている。

一人も政治家がいない。利権目当ての権力亡者で、第二の安倍を目指して、真っ当な反省も謝罪もない。国民は、岸田文雄と東京地検特捜部の作・演出の見掛け倒しの「派閥解消」決定を見ても、日本の悪政が正されるとは、誰も信じていない。落ちるも落ちたり自公体制か。

安倍側近幹部は、まぎれもない金権脱税魔だ。国民は確定申告の時期を迎えて、どうすべきか躊躇しているという。

何度でも指摘したい。彼ら国会議員は世界一の高給を懐に入れている輩である。民衆の苦悩などこれっぽちもない獰猛な猪か。

 

<清和会幹部の不正を蓋し不起訴にした検察も共犯者>

国民は検察に一縷の望みをかけた。政治不信の元凶である永田町のドブさらいに対してだ。裏金事件は氷山の一角である。パーティー券のキックバックは小さな事件である。

もっともっと大きな事件が眠っている。財閥からの裏金である。政策のすべてが財閥向けのものである。大衆から消費税など税金で絞り上げている。金持ちからはびた一文も取っていない。民主主義が機能していない。

物価高の元凶である円激安政策を、もう10年前から継続している。そのおかげで財閥は肥え太った。その一部を賃上げに回しても、かすり傷ひとつ負わない。99%の中小企業は倒産の危機に怯えて、賃上げどころではない。1%財閥の賃上げで、日本の消費が増えるはずもない。大不況は継続してゆく。

 

財閥からなぜカネを取らないのか。国民すべてが分かっているが、政府も自民党もそうしない。今の自公内閣は、財閥の雇われ政府・傀儡政権だからである。それでいて野党は政権を取る気が全くない。八王子の市長選の結果を見れば一目瞭然。野党も市民も分断選挙をして一本化しない。結果的に野党も財閥に塩を送っているのである。

 

<自民党元秘書が爆弾発言=代議士の机の中に4000万円>

本日は自民党の元秘書がすごい事実を教えてくれた。

国会議員会館には、二つの金庫がある。一つはカネの出し入れをする金庫番が管理する金庫。もう一つが、秘書も知らない議員専用の金庫である。こちらは議員専用の大きな机の引き出し。机の右手の引き出しが、以前であれば3つあった。一番下の引き出しにはカギがついている。この鍵のある引き出しが議員専用の「金庫」。

開くと4000万円ほどの大金が詰まっている。脱税資金である。本人しか知らない。むろん、金庫番も、一般の秘書も。議員事務所の来客はさまざまだ。時には秘書も入れない議員と来客だけの時がある。その場面で、カネは直接議員の手に渡る。そうした闇・裏金が、一番下のカギのかかっている引き出しに積まれていく。領収書はない。

政治屋個人のお小遣いだ。何に使おうが自由である。申告不要の100%の脱税資金である。

<安倍晋太郎の奥座敷の大型金庫に6億円>

金庫といえば、安倍晋三の実父・晋太郎の奥座敷の大型開かずの金庫のことが有名である。清和会のベテラン秘書の仲間が、晋太郎が亡くなった時に発見したもので、中には6億円がぎっしり詰まっていた。

洋子未亡人が信頼していた秘書のお手柄である。その秘書が保証人に打ち明けて表面化した。本人から直接聞いた先輩秘書の偽らざる秘密である。晋太郎の脱税資金6億円が、息子晋三によって活用されたのだろう。昭恵は知っているかもしれない。

この大きな金庫の、今の中身に興味がある。「塀の上を歩く金バッジの面々」(ぴいぷる社)を書いた後の情報だったので、そこには触れていない。

政治屋に善人はいない。いまだに進んで議員辞職したものは一人もいない。このような政治屋による自民党の刷新本部に期待する方がおかしい。

 

<岸田安堵の野党市民派はバラバラの岸田選挙管理内閣>

今朝のネット情報に以下の悲しい記事が流れた。

(東京都八王子市長選は21日投開票され、無所属新人の前都人事委員会事務局長・初宿(しやけ)和夫氏(59)(自民・公明推薦)が、新人4人を破り、初当選を果たした。投票率は38・66%だった)

 

党利党略に徹する野党は、ネズミを捕らない猫である。中曽根同様に岸田も悪運が強いらしい。検察にも裏切られ、それでも覚醒しない野党は、自公に輪をかけて悪党であろうか。

2024年1月22日記(日本記者クラブ会員・政治評論家)