本澤二郎の「日本の風景」(5004)

<泡沫候補からダークホースに浮上したロバート・ケネディJr>

日米の言論界がこぞって「泡沫候補」と喧伝してきた来年の米国大統領選挙に出馬するロバート・ケネディJr。目下、人気上昇中のダークホースに拍手したい。民主党からの出馬をやめ、堂々の無所属で挑戦している。さしずめ21世紀のヒーローであろう。世界が注目している。黒人大統領だったバラク・オババさえ足元に寄せ付けないアメリカン・リベラリスト。確実に選挙の投票率を上昇させる。彼の真の目的は、ジョンF・ケネディも果たせなかったワシントンの死の商人の塊である産軍複合体制にあると見たい。命がけの本物の国際政治家であろう。

彼の偉大さに気付いた日本の反米進歩的な法律家が、彼の書いた分厚い本を読んで、概要を電話してきた。いずれ筆者も目を通したい本である。時間と余裕のある日本人にも読んでほしい。アメリカが変わると、日本も変わる!悲しい現実だが、ロバートの戦いに注目したい。

 

<筋金入りの環境問題弁護士=米産軍体制に挑戦する戦闘的なリベラリスト>

もう出版されて2年も経つ。さすが弁護士だから緻密な文章で、一つ一つ証拠の資料を取り上げながら、そこから問題点をえぐりだす。そこに容赦なく、正義のメスを大胆に入れていく。小気味のいい見事な本だといって、概要を説明してくれた日本の弁護士にも敬意を表したい。

ロバートは、ワシントンの腐敗のトップである米国疾病予防管理センターのファウチ博士を、ジャーナリストに先んじて血祭りに挙げている。不完全なワクチンを「打て打て」と叫び続けたことで、アメリカ人は多く亡くなった。コロナワクチンの後遺症はひどい。

薬品メーカーの悪辣すぎる暴利と、これに掉さした世界最大の慈善団体のビル&メリンダ財団も、大出資して莫大な利益を手にした。金持ちのやり口はひどい。ビル・ゲイツも形無しである。人間の表と裏の顔、善良さと悪魔の正体を見せつけている。

 

<動物・人体テストをしないワクチンを強要した国家犯罪暴く>

既にアイスランド政府は全面的にコロナワクチンの使用を禁じている。ワクチン接種を煽りまくった日本の新聞テレビは報道していないという。それにしても動物によるテストもしていない。いわんや人体実験はゼロ。そんな短期間のコロナワクチンで人類は、日米だけではなく血税を使って大量に購入した。

 

緊急事態を煽るメディアと日本政府と与野党も自治体も、完全ではないワクチン投与を繰り返して宣伝してきた。ファウチのような人物が日本にもいた。結果、日本でも沢山の人が死んだ。後遺症で悩む人々は今も数知れない。

米国疾病予防管理センターと日本の厚労省とWHOと薬剤メーカーが手を組んだ国際的な犯罪でもあろう。

 

後遺症で泣いている人たちの救済はどうするのか。議会でも問題にしていない?これはどうしたことか。ここ数年の死者の急増はワクチン後遺症かフクシマ(首都圏を襲った315)の東電原発の放射能被ばくであろうが、政府も日本医師会も実態調査もせずに頬かむりしている。恐ろしい本当に怖い日本である。

 

<驚愕!日本でも緊急事態を理由に薬物承認が全会一致>

善良な法律家は、念のために参院の広報課に連絡した。日本の議会でも新薬承認について、しっかりとしたテストで安全を確認して、のちに承認をするというルールを廃止し、緊急承認することになったことを確認して驚いた。

緊急を口実にした新薬承認!安全を確保しないまま認可承認する、というのである。凡人ジャーナリストは知らなかった。

 

緊急事態を理由に何でも強行するというルールは、民主主義の根幹に反する独裁方式である。緊急事態を理由に、危ない新薬も承認される日本になっていた。しかも、全会一致だ。一人として反対者は出なかった。一人も民主主義に反するルールに反対者はいなかった。これこそが日本の危機を裏付けている。

 

<極右・清和会政治は緊急事態改憲に突進=国民はNO>

横道に逸れるが、改憲の主流が維新・自民などが、最も危険な、何でもできる緊急事態条項であることが判ってきた。天下の悪法にしようと画策している。とんでもない断固、容認できない独裁のための改憲案である。

戦前の「赤紙」で若者を戦場に狩りだすという危険極まりない悪法である。国民は命がけで阻止しなければ、孫や子供に顔向けすることができない。健康な老人は100歳でも国会・自民党に抗議のデモに結集するだろう。

万博とカジノに生き残りをかけている維新を退治し、同時に清和会候補をたたき落とす国民運動を展開し、政権交代を断行するほか、日本の未来はない。

 

<独裁は危機をあおり暴走=米ロだけではない日本も>

日本でも独裁は始まっている。安倍内閣は2015年に自衛隊を参戦させる法案を強行した。明白な憲法に違反する暴挙である。野党の責任も大きい。

独裁は危機を作り出す。静かな海面に波風を起こすことに長けている。ナチスのヒトラーだけではない。いまのイスラエルの政府も独裁だ。危機を利用した独裁国家である。ユダヤ民族の失墜である。パレスチナの過激派を作り上げた張本人は、イスラエルの独裁政治だと見たい。

トランプもバイデンもプーチン、ゼレンスキーも独裁の虜となって世界を混乱に陥れている。岸田の日本もまた、この輪にはまり込んでしまった。隣国との信頼関係は破壊されたままだ。アジアもまた暗闇に覆われてしまっている。

 

<本格派の戦闘的リベラリストに世界は注目>

武器弾薬を封じ込めて、外交で問題を処理する21世紀の国連・地球にする責任と義務がある。日本は先陣を切って取り組む。これが日本の戦闘的リベラリストの生きざま・政治姿勢でなければなるまい。それがワシントンで起きている。ロバート・ケネディJrの奮闘が、世界を変えようとしている。

アメリカン民主主義の復活が、世界の平和と安定の基礎である。

2023年12月4日記(政治評論家)