銃弾は安倍の背後NO<本澤二郎の「日本の風景」(4672)

NHKが安倍銃撃事件担当医師から本格取材=「銃弾は狙撃手」示唆>

異例・不可解な山上徹也容疑者の、長期の鑑定留置も間もなく終わる。検察は山上容疑者を殺人罪で起訴するが、安倍銃撃事件当日、直接治療に当たった医師らの証言をNHKが詳しく取材、昨年暮れに報道した。それによると、安倍の背後から花火銃でドカンドカンと二発撃った山上の銃弾(空砲の可能性も)でないことが、はっきりした。安倍の背中に銃創はなかった。

 

 銃創は安倍の首から心臓を直撃し、即死していた。したがって真犯人は他にいる。狙撃手の銃弾で安倍は即死したといえる。殺人罪で山上を起訴しても証拠がない。単独犯ではない。検察は初っ端から躓く。

 

 首から心臓部へ弾は貫通していることも分かった。真犯人は山上ではなく、かなり高いところから引き金を引いていた。山上の銃弾を証拠として法廷に出せるか。検察は証拠がない!証拠の捏造をするのか。間もなく始まる法廷は波乱含みといえよう。

 

検察の危うい犯人特定と殺人罪起訴?=組織的な犯行の可能性が高い

 それにしても不可解なことが多い。安倍の奈良演説は深夜に決まった。自民党選対は直ちに奈良の自民党県連に指示した。この情報がどうして山上や狙撃犯に伝わったのか。しかも奈良県の自民党候補は当選確実だった。それでも奈良演説を強行させた人物は?「京都演説の途中なので」と考えた安倍自身が強行したのか、それとも?

 狙撃手は警察や自衛隊、それとも海外の謀略機関?瞬時に土地勘のある

狙撃手を現場に派遣する組織とは?山上は当て馬であろう。余計に山上同情論は、これからも全国で膨れ上がるだろう。国賊を「国葬」にした岸田憎しも収まりそうもない。

 

<捜査は最初からやり直しか>

 山上弁護団について知らない。国選か私選なのか。どのような弁護団なのか。正義の弁護団かそれとも、一部に統一教会系の弁護士も秘かに加わっているのかどうか。

 この点の情報もまだ漏れてきていない。ただし、安倍即死から5時間、6時間の治療医師の今回の証言は、事件の方向を明らかにしてくれている。検察も弁護団もいい加減な処理は困難であろう。国民は双方の動向に注意を向けていく必要があろう。

 

<死体解剖なしでは死因特定は困難>

 もう一つの不思議は、死体解剖をしたという事実関係が不明である。していないかもしれない。そうだとすると、検察は解剖所見を法廷に提出できるのか、ここで弁護団との攻防戦が繰り広げられるだろう。

 殺人事件は、即座の死体解剖がなされて、死因を特定するのだが。夕刻には東京に運ばれている。その様子は、民放テレビのカメラが追いかけていた。

 死体解剖は、体験者によると、もの凄い異臭を周囲にまき散らす。普通の人間は耐えられない。頭部を切り刻みながら異変はないか、などから始めるとは、目撃経験者の話だ。

 

 安倍に解剖所見はない?かもしれない。もしそうだとすると、これも法廷での混乱要因となろう。

 

<次男正文の医療事故に松本朗検事は「解剖していないので死因不明で不起訴>

 筆者は次男正文の東芝病院医療事故死について、反省も謝罪もしない東芝に対しして刑事告訴した。警視庁が東京地検に書類送検。ところが、あまりにも軽率すぎる病院内での、痰がのどに詰まった重大な窒息死(担当医の証言)にもかかわらず、松本朗というイカサマ検事は不起訴にした。「なぜか」という遺族の追及に、松本朗は「司法解剖していないので死因を特定できない」と非情な理屈を押し付けてきた。

 当然のことながら、検察審査会に異議を申し立てたが、11人の素人検審委員は、松本朗にしたがった。文字通り東芝救済の政治的決定だった。背後の電通にしてやられた。財閥に一人で立ち向かったが、検察は財閥の番犬でしかなかった。たとえそうだとしても、松本朗を許すことは出来ない。

 

 言いたいことは、司法解剖をしないと死因を特定し、確定できない。安倍銃撃事件もこのことでも法廷闘争が繰り広げられる。正義の弁護団であることを祈りたい。以下にNHK取材のポイントを貼り付ける。

2023年1月2日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

安倍晋三 元総理銃撃事件 医師たちの5時間半NHKWEB特集

202272615時で06

ドクターヘリで搬送 植山徹医師
「その時点で、いったい何発撃たれたのか、どんな銃が使われたのかといった情報は何もありませんでした。背後から撃たれたというので背中側に手を差し入れても、出血はなく、傷口は見当たりません。機内でできることは限られますが、病院に到着すれば手術ができるので、なんとかそれまでに位置を特定して病院のチームの助けになることが一番の仕事だと考えていました」

傷は背中ではなく体の前方にあった。 首に2つと、さらに左肩にも1つ。 特定できたのは、ヘリが病院に到着する2分前だった。
午後020分 ヘリは病院に到着。
治療は病院の医療チームに引き継がれた。

傷は背中ではなく体の前方にあった。首に2つと、さらに左肩にも1つ。特定できたのは、ヘリが病院に到着する2分前だった。

治療は困難を極めた。胸を開いてみると傷は血管だけでなく、心臓にまで達していた。血圧は急激に低下していて、血液は輸血したそばから失われていった。自動のポンプだけでは追いつかず、医師と看護師が交代しながら手動で血液を送り込んだ。

手術にあたった福島英賢医師
「過去に治療経験があったので、銃創は出血点が大きく、事故でおなかを打撲したようなけがとは損傷の仕方が違うことはわかっていました。今回は撃たれたのが大きい血管のある胸部だったので、止血の処置は非常に難しいものになりました」

 以上NHK取材に感謝!