村上春樹さんの「ノルウェイの森(上)+(下)」(講談社文庫)の読書感想文です。
読んだのは 上巻が 2004年9月15日第1刷発行で 2014年12月18日第53刷発行のものを
下巻は 2004年9月15日第1刷発行で 2010年3月24日第33刷発行のものです。
読んでいて 村上さんが 言葉を大切にしている人だな 言葉の意味を大切にしている人だな と
思ったことでした。
例えば 「自慰」、普通(?)「オナニー」と言われていますが 村上さんは「マスターベーション」と言っています。
語源的には 正しい使い方で 「オナニー」は 膣外射精です。(語源的には)
なので この使い方だけで 村上さんは いい感じ と思っちゃいました。
文章が とても抒情的です。
微に入り細にいり・・・まではいかないまでも 丁寧な 情景描写です。
勿論 ??? という文章もあります。
例えば 上巻205ページ
「だってまさかあなた夜中の一時に私たちの寝室に入ってきてかわりばんこにレイプしたりするわけじゃないでしょ?」
や
266ページの「夜中にレイプしにくるのはいいけど相手まちがえないでね」の「レイプ」。
レイコさんの話の中だから 村上さんが言ったことではないけれども ??? となりました。
レイプは 「不同意性交」なのですから。
もしワタナベ君が 「夜這い」をして来たら レイコさんも 直子さんも 「同意性交」に至ったのでは? と思ったりします。
他に ??? となったのは 「~~してあげる」という言葉でした。
この言葉 上から目線 で 僕には どうしても 受け入れがたい言葉です。
上巻123ページ 「僕の時間を少しあげて、君を眠らせてあげたいくらいのものだよ」は
『僕の時間を少し渡して、君が眠れるといいのにとおもうよ』に
上巻123ページ 「ねえ、お昼ごはん食べない? 作ってあげるわよ」は
『ねえ、お昼ごはん食べない? 作るわよ』に
上巻161ページ 「おわぴにもう一度何かべつのものを買いに行ってきてあげよう。」は
『おわぴにもう一度何かべつのものを買いに行ってくるよ。』に
上巻161ページ 「医者は患者を助けてあげるの。」には 「あげる」に 、、、 がついているので
上から目線 恩着せがましい もったいぶり で正しい(?!)使い方だと思います。
上巻211ページ 「これを倒してペッド作ってあげるわよ」は
『これを倒してペッド作るわ』に
上巻230ページ 「何だって喜んでやってあげようと思ってたのよ。」は
『何だって喜んでやろうと思ってたのよ。』に
上巻230ページ 「だから私ずっとキズキ君のを指とか唇とかでやってあげてたの」は
『だから私ずっとキズキ君のを指とか唇とかでしていたの』に
上巻230ページ 「それで彼のを手で処理してあげて...... 。」は
『それで彼のを手で処理して...... 。』に
上巻263ページ 「それを手伝ってあげるのも全然かまわなかった。」は
『それを手伝うのも全然かまわなかった。』に
下巻にも 9ページ(1)、17ページ(2)、23ページ(2)、35ページ(1)、37ページ(1)、
54ページ(2)、82ページ(1)、137ページ(1)、138ページ(1)、169ページ(3)、
197ページ(2)、212ページ(1)、213ページ(2)、240ページ(2)、272ページ(1)
に「~~してあげる」の言葉があります。
これらは 「いらない文字列」です。
また 下巻286ページに レイコさんが 「ねえ、ワタナべ君、私とあれやろうよ」と言っていますが
レイコさんなら もっと 素直に 端的に はっきりと 「ねえ、ワタナべ君、私とセックスしようよ」と
言うのでは と思いました。
村上さんが 「ノーベル文学賞」を受賞するのではと 一時期(2~3年) 言われたことがありました。
僕自身は 「ハルキスト」ではないので 「ふーん」位で 流していましたが フランツ・カフカ賞を
アジア圏で はじめて受賞した村上さんの前年・前前年のフランツ・カフカ賞受賞者が ノーベル文学賞を
受賞していたことで 取り巻き(?) マスコミが 浮かれちゃったんだ と思っています。
その意味では 村上さんは 被害者(!)・・・かわいそう。
Wikipediaの 「村上春樹」の項には
イギリスのBBCニュースは、日本での「(村上作品は)柔らかな泥のようだ」という読者の称賛の声を紹介し、ニューカッスル大学のジッテ・マリアンヌ・ハンセン博士の「現代を生きる私たちの内なる生活にある、人間性の核心部分に語りかける」という評論を紹介。他方、村上の作品にしばしば見られる女性の描き方が「性の対象」あるいは「男性登場人物との関係性においてのみ描かれている」ことに批判の声があることにも言及し、「彼が文学界最大の栄誉(ノーベル賞)を長年にわたって逃した理由のひとつなのかもしれない」と書いている。
という文章があります。
ノーベル文学賞を受賞できない理由が この「女性の描き方」にあるかどうかは分かりませんが 僕も 同じような感想を持ちました。
さらには 村上さんは 「殺し過ぎです」。
キズキ君・直子さんのお姉さん・ハツミさん・直子さん・・ひょっとすると突撃隊君も









