そもそも、なんで武俠ドラマに嵌まったのか、と自問。

やっぱりあの一本ですよ、と自答。

 

 

 

少林寺(1982年)※初の中国香港合作

香港中国初合作ですから、そりゃあもう古い映画です。

出演者全員が武術家でスタントナッシングという前情報に、1度目は友人と、2回目3回目は弟引き連れて鑑賞したのが「少林寺」@渋谷。

 

 

設定は隋朝末期。戦で父親を亡くし少林寺に助けられた主人公が、紆余曲折あって修行の末仇を伐つ、というストーリー(って端折りすぎ?)

 

主人公役を演じるのは、5年連続中国武術大会で総合チャンピオンに輝いた、李連杰(現:ジェット・リー)。

 

特筆すべきは春夏秋冬のひとり修行のシーンです。

人間技とは思えない動きは、速くてしなやかで華があってもはや芸術♡ 

この一作で、すっかり魅入られてしまいました♥️

 

 

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ3部作(1991年~)

「少林寺」では少年の面影を残していた李連杰が、黄飛鴻として帰ってきました!

 

 

ツイ・ハークがメガホンを取った「ワンチャイ」シリーズの1〜3まで(ここ大事)、10年ぶりにツボっちゃいました!!! おかげで辮髪にも慣れちゃったし(爆)

 

アクションは北派少林寺出身のリーが足技の多い南派の武術を演じるということで、当時話題になった雑誌の記事があったりなかったり?!

 

物語は清朝末期。列強国が幅を利かせていた時代、武術の達人で寶芝林(ポーチーラム)を主催する黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)は、押し寄せる西洋文化に戸惑いながら、洋行帰りの十三十三姨(飾:ロザムンド・クワン)やポーチーラムの弟子達と共に、右往左往しつつも敵を倒すという勧善懲悪的なストーリー展開です。

 

シリーズ1「天地黎明/武状元黄飛鴻」では、ゲストにユン・ピュウ、ジャッキー・チュンといった香港の俳優(チュンは歌手として絶大な人気)が登場。

 

シリーズ2「天地大乱 黄飛鴻二之男兒當自強」は、オープニング曲「男兒當自強」(元は將軍令という広東民謡)をジャッキー・チェンが歌い、ドーニー・イェンとのファイトシーンがスゴイことに!!!

 

シリーズ3「天地争覇 黄飛鴻三之獅王爭覇」では、こちらもリアルカンフーマスターのホン・ヤンヤンが出演。雨の中でのふたりのやり取りに思わず涙するという…

 

シリアスな題材を扱いながら、時たまクスッと笑える場面がいい塩梅に差し込まれ、さすが香港エンターテイメント♥️ シリーズ1〜3まで、ジェット・リーの魅せる功夫炸裂です。思いっきり“柔” のアクションが脳裏に刻まれちゃいました。

 

 

勝手に武俠だと思っている映画やドラマ

ジェット・リー、ドニー・イェン、トニー・レオン共演作品「HERO」※を筆頭に、ようやっと日の目を見たマックス・チャンがスゴかった、の「グランド・マスター」、最も美しい悪役@カン・ドンウォンが醸し出すカリスマ性に釘付けだった「群盗」、映像とストーリーにドップリハマった「長安十二時辰」、チェン・クンの演技すごいわ、な「風起隴西」まで、カッコいい映画やドラマが登場し、その度に狂喜乱舞してブログに書きまくったという(笑)

 

 

そして蓮花楼(2023年)

武俠ドラマだと知りつつも…

昨今のCG技術はすごいからさ〜、とタカをくくっておりました。

 

なのに、一話目から早くもノックダウンです。

ひと言で言い表すなら “実にエポックメイキングな表現方法とストーリー” で、J マジでまいりましたm(__)m

 

↓威毅関節柔らか〜い(゚ロ゚屮)屮

 

 

明らかにCGで繋げてます風にガシガシきてブッツリ切れるんじゃなくて、CGの背景と一連の動作が流れるようにマッチして、そして美しいの!

 

さらには、武俠ドラマだな〜と感じたのがこちら↓水牢から笛飛声を助け出し、自らの内功を巡らし気を注ぐシーンです。カッケー♥️

 

 

独断と偏見で恐縮ですが、キモとなるのは肩(含む腕)と顔(含む首)のポジショニング + しっかり構えた下半身。

 

コレ、どこかで見たような気がする、としばし記憶を漁ってみたところ…

 

 

不思議と被るんです(*゚ロ゚)

リアルカンフーマスターのこの方と…

 

 

決めポーズの美しさが “THE BEST” なジェット・リー@黄飛鴻(゚ロ゚屮)屮

 

 

ワイヤーアクションとリアルアクションなんですケドも…

 

 

李相夷、李蓮花の一連の動作に、ジェット・リーが放つ片鱗を感じてしまうとは…(書いちゃったよ)ε=ε=ε=

 

で、ですね、俄然気になり始めたのが、このドラマの監督です。

 

武術の型まで彷彿とさせるしなやかな動きは、もちろん威毅という俳優の身体能力や理解力もあるかと思われますが、撮影時のメイキングで、監督(?)が剣の角度とかを指南する映像とかもあって、ムクムクと興味がわいてきちゃった次第。

 

 

「蓮花楼」の監督って?

早速百度百科で調べてみたら、お二人いらして…郭虎と任海涛。共に武俠モノの撮影経験が豊富な方々と思いきや、J 視聴済みなドラマに限って云えば…

 

郭虎は「宸汐缘」(倪妮と張震主演)とか「沉香如屑」(威毅と楊紫主演)とか。

任海涛は前出の2作品 +「三生三世十里桃花」(杨幂と赵又廷主演)ですって。

アレレ? 仙侠モノですかい(*゚ロ゚)

 

遡って武俠らしきドラマを探ってみたら、任海涛の欄に「陆小凤与花满楼」@2014年というのを発見! そうそう、古龍原作、張智霖(ジュリアン・チョン)主演もの。ケド10年ひと昔ですからね。

 

言い換えれば、昨今流行りの武術映画やドラマとは少々毛色の違う、お二方のオリジナルな演出が可能だったのでは?

 

で、満を持して登場したのが「蓮花楼」ではないかと。

 

四顧門の門主であり、若くして武林の頂点に立った李相夷という人物は、武芸の天才であるが故に孤高。

そんな彼の剣術とは? 

 

碧茶の毒に冒され、武功も身分も無くし、十年の間江湖で師兄の亡骸を探し続けた李蓮花は、手放すことを惜しまない。

そんな彼の取捨選択とは?

 

主人公の造型にこだわりまくったんだろうなーなんて、勝手な想像しちゃいました。

 

 

…監督のお二方も、威毅も、きっとジェット・リーのワンチャイシリーズ見てますよね、おそらくは、もしかして、甚だしく勘違いかもですが(爆)

 

 

最後に、オマケ画像はやっぱ狐狸精♥️

 

 

武俠モノにスルッと差し込まれる大黄@狐狸精と威毅@李蓮花のツーショット、とっても自然で和んじゃいました♪

 

 

※前の記事に頂いたいいねとコメ、間が空いてしまいましたが感謝しきりです。