★M様・ダイワ 19セルテートLT 3000S-CH-DH★ 塩による動作不良 | WERFEN works ヴェルフェンワークス

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リールメンテナンス随時受け付けております。

(ベイトリール1台・\2000~)

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初期点検では通常回転不能でした。

大きな回転異音・ゴリ感ありとなります。

 

それではメンテナンスレポートです。

 

まず分解を進めますが、マグシールドを突破して内部に塩が入り込んでおりました。

 

ワンウェイ・ベアリングも御覧の通り塩で完全固着しております。

ピニオンギアに関しては通常通り抜くことができませんでした。

 

ギアボックス分解も行います。

グリスが塩水で乳白化しておりました。

 

ギアの所々に腐食のような跡が確認できます。

 

ギアボックス内部も塩が大量に入り込んでおります。

 

まずは固着していたピニオンギアを抜きました。

 

シャフトパーツも塩による腐食がありました。

とりあえず全パーツを分解し、洗浄と結晶除去を行います。

 

パーツは1点ずつ丁寧にブラシ洗浄済みです。

 

フレーム内部の塩を丁寧に洗い流しました。

 

大きな異物はありませんが、塩が大量に溶け込んでおります。

 

内部ベアリングに関しては、合計8個交換が必要となります。

 

各パーツ、オイル・グリスにて組み上げていきます。

 

ギアの塩も除去し組み上げました。

 

これで駆動系が完了となります。

 

ワンウェイに関しては洗浄液に浸け込んで洗浄致しました。

ただ塩の影響は残ると考えられます。

 

マグオイルを入れてシールド完了となります。

 

ドラグベアリングも追加されておりましたが、ザラ付きが強いため交換済みです。

 

ドラグ内部のベアリングは異常ありませんでした。

ATDはクリーニングのみを行い終了しております。

 

最後にローター洗浄・グリスアップ・試投を行い作業を終えております。

ラインローラーは異常ありませんでした。

 

まず当初ありました「回転不良」は現在改善済みです。

 

ハンドル回転も軽く、各部スムーズな動きとなります。

 

ただ「ワンウェイ」・「ギア」からの「シュル音」が残ります。

こちらはパーツ交換が必要となりますので、ご検討お願いします。

 

 

以上ご確認よろしくお願いします。