昔から聖賢とか高僧とか仰がれた人々は、みずから身をきよくし、世俗の汚れから離れることを尊しとする傾向がありました。


しかし、身近なところに苦しみ悩んでいる人々がいるのに、自分だけが静寂の境地を楽しむということが、はたして願わしいことであろうか。


宗教の本質はむしろ、苦しんでいる人々のために奉仕することではないかと考えたシャーンティディーヴァは、教義について論争したり、儀礼にこだわっているならば、仏教は見失われる。仏道修行とは、人々に奉仕することである、と説くのです。

(現代語訳大乗仏典7 106頁)


最近、読書してないと思って、さあ読もうと思ったら、老眼で小さい文字がとても見えづらくなっています。


仕方がないので、新しいメガネを作りに行きます。


菩提行経は菩薩行の実践について説かれた論書ですので、原点に戻る意味でも必読であると思われます。