微弱に光る星屑
特別な名をつけて 秘密を託せば
月が満ちて 欠けると共に
僕から離れ 消えては
どこかの海に浮かび
見渡す誰かに 瞬くでしょう
ホコリまみれの あの双眼鏡
壊れたレンズの中 僕らが抱えきれなかった
たくさんの夢 いびつで。
なんて苦しい世界に産まれ
皆生きているんだろう
何十年何往復の旅を終えても
いつものように 僕は夜が眠れない。
美しい 言葉を並べて
虚しい 心を綴った
涙いっぱいで 出来た愛を
受け止めてほしくて
指でなぞった生命線は
一度も君のことを
繋ぎ止められなかったけど
なんともなかったのに
とても痛くて
とても居くて
とても話したくて
とても離したくて
なんせ寂しいと孤独は違うから
僕は寂しくなんかないから
君がいる夜の海に瞬く
涙いっぱいで 出来た愛が
美しい孤独を 繋ぎ合わすように
今夜どうか 眠らないで?