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最近、長女がAmazonのプライムビデオで「あたしンち」を見てます。
テレビアニメは2002年からの放送だったようで、
当時中学生だった私は全然見てなかったアニメなのですが
改めて見てみると考えさせられるものがあります
家族の役割とは、
家事とは、
専業主婦とは、
親子愛とは、
………??
ほんの20年ほど前の話ではあるものの、
今見るとすごく時代を感じます。
もしかしたらTwitterで炎上するような話かもしれない。
ざっくりいうと
家事はすべて専業主婦であるお母さんがやって
夫や子どもは任せきり、
それでお母さんが家事の失敗をすると笑ったり責めたりする。
今だったら
「文句言うなら自分でやれよ!」
ってつっこむ人が多いんじゃないのかな。
それでも母は主婦であることに誇りを持っていて
いかに家計をうまくやりくりして、家族が快適に暮らせるかを考えて、『母』としての役割を精一杯こなしている。
時に、家事をやらなくてよい場合には、自分の役割が無くなってしまったかのようで、心に穴が空いたような気持ちにさえなる描写があった。
時代的には、個人が携帯電話を持ち始めているもののまだ家の固定電話で連絡するほうが主流の頃。
インターネットも普及はしているけれど、まだまだテレビを一家みんなで囲んでいる。録画媒体はVHS。
ほんの少し昔なだけだけど、
今と比べるといろいろ生活スタイルが違うなあ……
そして、それと同じくらい衝撃的だったのが
「母」の描かれ方よ。
口うるさくて変に節約志向で、それでいてドジもする、家族からするとちょっと嫌なんだけど、それでも憎めないみたいな描かれ方なのですが
見れば見るほど私の母と似ているのですよね、、、
洋服を買いに行っても、私の好きなものや流行のものは当然のように買ってもらえず
昔からあるトラディショナルなものをみて「こういうのが一番良い」と誇らしげにいうし、私が望んでないのに「高かったんだから」とか言ってくる。
作中でも、「母」がみかんと洋服買いに行ったとき「これは縫製が甘い」とか「ウールマークじゃないからダメ」とか「あんな服はお腹が冷える」みたいなことを言ってたけど
ほとんど同じようなことを言われたわ私も。
というか今でも実家帰ると謎のファッションチェックが入って、素材がその日の気候にあってないとかなり嫌味を言われるので注意している。(夫は季節感ゼロのファッションをするので、母は裏で悪口を言っている。たまに本人に直接言っている)
まあ洋服選び以外にも例をあげたらキリがないし、母だけでなく父の無関心っぷりとか弟の達観した感じのところとか、全体的に私の実家と似たキャラクターではある。
あたしンちを見ていると、昔いろいろ抑圧されて逆らえなかった自分を思い出してしまい
胸がきゅっと痛くなる。
だけど、それを面白おかしく切り取ると、こういう作品になるのだなあという感動もある。
たぶん、一番違っているのは、私がみかんみたいなキャラではないことなんだろう。私がツンツンして反抗することなく、もう少し甘えたり頼ったりすることができてたら、「あたしンち」のようなほのぼの感がでたのかなぁ。
なんて私の気持ちは知る由もなく、
長女は毎日少しずつアニメを見続けては笑っています。
いやあ、奥が深いぞ「あたしンち」!!
そして調べたらなんと、まだ現役で連載しているのですね!!
改めて、すごいぞ「あたしンち」!!!