こんにちは、マリーです
8月15日にバレエフェスのAプロを見に行ってきました
3年に一度、世界中のトップダンサーが集まって
日本で開催される世界バレエフェスティバル
前回のレポはこちら
今年はコロナで開催自体危ぶまれましたが、
関係者様の尽力のおかげで
Aプロ、Bプロは無事開催されました
![ショボーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/033.png)
![あせる](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
![照れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/027.png)
![ラブラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/035.gif)
ちなみに前回公演は第4部まであり
終演が18:20だったのが、
第3部までで終演が17:15に短縮されていました
さらに前回は各回の休憩時間が
15分、15分、10分だったのに対し、
今回は20分、20分とそれぞれ増えていました
公演時間が短かったり休憩時間が長く取られているのはコロナ対策の一環なんでしょうね
それでもこの大変な状況のなか
開催してくださるだけで感謝ですね
ただ、感染対策で場内の飲食販売はなく、
さらにロビーの机や椅子も使用できなかったので、
休憩中はどこに行っていいか分からない人たちで
逆にロビーが密になっていましたが
第1部(14:00~14:55)
序曲「戴冠式行進曲」
「ゼンツァーノの花祭り」
オニール八菜
マチアス・エイマン
「ロミオとジュリエット」より 第1幕のパ・ド・ドゥ
オリガ・スミルノワ
ウラジーミル・シクリャローフ
「パーシスタント・パースウェイジョン」
菅井円加
アレクサンドル・トルーシュ
「オネーギン」より 第1幕のパ・ド・ドゥ
ドロテ・ジルベール
フリーデマン・フォーゲル
第2部(15:15~16:10)
追悼 カルラ・フラッチ、パトリック・デュポン
「白鳥の湖」より 第1幕のソロ
ダニール・シムキン
「ジュエルズ」より“ダイヤモンド”
アマンディーヌ・アルビッソン
マチュー・ガニオ
「マノン」より 第1幕のパ・ド・ドゥ
金子扶生
ワディム・ムンタギロフ
「ル・パルク」
アレッサンドラ・フェリ
マルセロ・ゴメス
「海賊」
エカテリーナ・クリサノワ
キム・キミン
第3部(16:30~17:15)
「スワン・ソング」
ジル・ロマン
「オネーギン」より 第3幕のパ・ド・ドゥ
エリサ・バデネス
フリーデマン・フォーゲル
「瀕死の白鳥」
スヴェトラーナ・ザハロワ
「ライモンダ」
マリーヤ・アレクサンドロワ
ヴラディスラフ・ラントラートフ
フィナーレ「眠れる森の美女」よりアポテオーズ
初めはおなじみの「戴冠式行進曲」から
これを聞くと「バレエフェスが始まったな」って思います
「ゼンツァーノの花祭り」は初めての演目&ダンサーさんでしたが、とっても綺麗で相性のいいペアだなと思いました
若い恋人たちのパ・ド・ドゥらしいですが、
曲の雰囲気にも合っていてすごく素敵でした
「ロミオとジュリエット」の第1幕のパ・ド・ドゥは
ロミオとジュリエットがジュリエットの寝室で会うあの有名なロマンティックなシーン
踊った二人はさすがロシア人といった見た目と繊細な踊りで思わずうっとりしてしまいました
特にウラジーミル・シクリャローフは以前録画したマリインスキーの舞台でもロミオをやっていて、
端正な顔立ちと柔らかい踊りで本当に王子様って感じです
「パーシスタント・パースウェイジョン」は
モダン(コンテンポラリー?)バレエの作品でした
モダンバレエはバレエフェスでは必ず何作品か入ってくるんですが、
私はやっぱりクラシックバレエが好きなので
モダンのよさってあんまり分からないんですよね
でもこれは踊っていた菅井円加さんの踊りがとにかくモダンに合っていて、
初めて「モダンバレエって面白いかも!」と思いました
後で母に聞いたら菅井円加さんがローザンヌで優勝した時はモダンの方を特に評価されたんですってね
モダンバレエって難しいし日本人が得意な分野でもないと思っていたので、当時17歳でそれを評価されたのってすごいことだと思います
相手役のアレクサンドル・トルーシュもすごくよかったので、私のモダンバレエの見方が変わった作品になりました
「オネーギン」はシュツットガルトの全幕を見たことがありますが、
ブログを見返したら3年前も6年前もオネーギン役はフォーゲルでした笑
もはや私の中でオネーギン=フォーゲルになっております笑
今回のお相手のドロテ・ジルベールは初でしたが、
綺麗だしオネーギンに恋するタチヤーナをうまく表現されていました
第2部の始まりはカルラ・フラッチとパトリック・デュポンの追悼から
私はもちろんこの2人は存じ上げなかったのですが、
第1回からバレエフェス皆勤賞の母が懐かしげに教えてくれました
カルラ・フラッチはとても繊細で綺麗なダンサーさんだったこと
パトリック・デュポンは技術が高くて生粋のエンターテイナーであったこと
デュポンは母が父を連れて行った公演にも出演していたらしく、
「ぴょんぴょん跳ねてゴム毬みたいなやつだった」と
迎えに来てくれた帰りの車で父が言っておりました笑
「白鳥の湖」より第1幕のソロは
私が大好きなシムキン
この王子のヴァリエーションは悪く言うと
分かりやすい見どころが少ないといいますか、
大きくジャンプしたり回転したりっていう大技がないんですよね
なので踊る人によってはつまらない感じに
なっちゃったりもする気がするのですが、
そこはさすがのシムキン
美しい踊りで本当にうっとりする王子様でした
「ジュエルズ」の“ダイヤモンド”は綺麗でした
綺麗だったんですが、個人的にロパートキナの美しすぎるダイヤモンドが印象に残っていたので、それと比べてしまうと…というところでした
「マノン」の金子扶生さんは今回初めて見ましたが、すごく技術が高いですね
難しい技を簡単そうにされるので、
見ていてとても安定感がありました
「ル・パルク」はまたも苦手なモダン系
でも男性ダンサーのマルセロ・ゴメスが元々好きでしたし、見どころの多い作品だったのでこれはこれで楽しめました
第2部最後の「海賊」は圧巻でした
ソロル役のキム・キミンがすごいらしいということは休憩中に母から聞いていたのですが、ちょっともう予想以上でした
ダイナミックで跳躍力もあるのにピタッと止める
そんなテクニックもあるのにさらに踊りが柔らかくて繊細というか、さすがマリインスキーだなという表現力がありました
海賊の演目もピッタリ
韓国人のダンサーさんって今までほとんど見たことがなかったのですが、日本人も含め今アジアってすごいんですね~
この踊りだけで魅了されてしまったので、
私の今のイチオシ男性ダンサーのひとりになりました
で、相方のエカテリーナ・クリサノワなんですが、
なんて言うんだろ・・・
綺麗だしテクニックもすごいんですが、
個人的に感情に訴えるものがあまりなかったかなぁ…
ダンス後の挨拶でも独特の間で、
キム・キミンとあまり合ってないように見えたし…
(もちろんダンス自体は息ピッタリでしたよそこはさすがプロ
)
バレエも芸術作品なので、上手い下手だけでは言い表せない個人の好みってあると思うんですが、そういう意味で私はちょっと合わないかもなぁと思いました
「スワン・ソング」は今年御年61歳になるジル・ロマンのソロ作品でした
さすがに若いダンサーのようにダイナミックな跳躍や回転技はありませんでしたが、
この歳で普通に踊っているのがすごい
シェードに光を投影して、彼がなぞったところに光の線ができる演出が斬新でした
第3部の「オネーギン」は、第3幕のオネーギンとタチヤーナの別れのパ・ド・ドゥでした
オネーギンは引き続きフォーゲル、
タチヤーナはエリサ・バデネスでした
エリサ・バデネスは以前見た時オリガ役でそれがとてもよかったのですが、タチヤーナもよかったです
同じバレエ団だからフォーゲルとも息ピッタリでしたし、個人的に好きな演目が2回も見れてお得感がありました
「瀕死の白鳥」は「ザ・ザハロワ様」って感じでしたね
ザハロワって美人だし上手いしスタイルいいし完璧なダンサーだなって思うんですが、
なんとなく好きになれないんですよね~
完全に好みの問題なんですけどね
瀕死の白鳥はロパートキナ一択のマリーです笑
「ライモンダ」もねぇ~
素敵だったんですがどうしてもちらついてしまうロパートキナの影笑
彼女の踊りが素敵すぎて好きすぎて、
同じ演目を見るとどうしても比較してしまいます
もう少し現役でいてほしかったです…
以上でAプログラムの公演は終了
久しぶりのバレエは楽しすぎたし、
新しい推しダンサーさんも見つかってBプロへの期待も高まりました
色々辛口に書いてしまったところもありますが、
総じて外れもなく良かったと思いますし
長引くコロナで心が疲弊してしまいますが、
改めて芸術の持つ力、
そしてそれを楽しむ心の余裕が私には必要だなと感じました