先週は、相場が上がったり下がったりと不安定で、身動きが取れない方もいらっしゃったのではないでしょうか
私だって長期投資とはいえ、チャンスがあったら底値で買い増ししたい
そんな迷える投資家たちに、投資の先人が説いたありがたい格言がありますのでご一緒にどうぞ
「稲妻が輝く瞬間」ってご存じですか
チャールズ・エリス氏の名著【敗者のゲーム】では、駆け上がるように一気に上昇する市場のさまを『稲妻が輝く瞬間』と形容しています
市場が上昇する時は、駆け上がるように一気に短期間で上がってしまうので、その『瞬間』を逃さないために長期投資をしないといけないのだそう
「S&P500指数のデータを使って過去75年間という長期間分析した結果を見ると、この間の株式リターンの大部分は、上昇率のベスト60ヵ月間(900ヵ月という長期間のわずか7%)に達成されている。」と同書には書かれています
つまり相場の急上昇に出会えるチャンスは、たったの7%の期間だけということです
(少なっっっ)
この60ヵ月を逃さないために、パッとしない残りの840ヵ月も(市場の中で)やり過ごさなければならない、ということですね
一方、暴落時に使われるフレーズで『落ちてくるナイフは掴むな』という格言があります
急落時の投資は落ちてくるナイフを掴むようなもの、という相場の格言です
(暴落中の株を買うことの危険性をナイフで例えています)
市場はたった一日で、ドーンという衝撃とともに4%、5%も下落することもあります
あるいは、アップダウンを繰り返しながら、週単位で数%下落をし続け、1年で振り返ってみると、最高値から20%、30%落ちていたというケースもあります
これらのアップダウンを、誰も任意に操ることはできません
結局のところ、『稲妻が輝く瞬間』に出会うためにはできるだけ長く市場に居続けること、『落ちてくるナイフ』には触れずに淡々と投資を続けること、これが最適解なのかもしれませんね